伊予市パーフェクトガイド
ようおいでたなもし、伊予市パーフェクトガイドの世界へ~♪~♪~♪
第177回目は、伊予市にある「こたろう博物館」の館長であるいせきこたろうさんの『伊予市、ナニミル?ナニヲシル?』シリーズ第29回目です♪
前回、伊予市のマンホールカードになっているマンホールのデザインにツツジの花とミカンが用いられていることについて触れた。
ツツジを象っているのだから、このマンホールは旧伊予市のもので、新市移行後も新市章を当て込んで引き続き使用しているに違い。そう思い込み、見過ごしていたのだが、そういや、市内を隈なく探してみたところで、旧市章が当てこまれたツツジデザインのマンホールなど見つからない。
合併後の市の花は確か菜の花(2005年制定)だったはず。なぜ、マンホールに旧の市花のデザインを施したんだ?おかしいじゃないか。
手元にある伊予市のマンホールカードの裏面を読み返してみると、「旧伊予市の市花つつじと、特産物のみかんをデザイン」と書かれている。勘違いとかそんな話ではない。
旧市花を採用したことを明確に謳っている。

写真:JR伊予市駅前の舗装
JR伊予市駅前では、ツツジが色んなところにあしらわれている。
舗道のカラータイルもそうだし、電話ボックスの壁面もツツジのシールで彩られている。
そういや、旧伊予市はなぜツツジを市花に選んだのだろうか?
伊予市内にツツジの名所と呼べるような場所はあったっけ?
今までの伊予市内徘徊の記憶をトレースしてみても、ツツジの名所などすぐには思いつかない。
強いて挙げるとすれば、稲荷神社背後に聳える西権現山頂上付近、あるいは谷上山の第2展望台下部あたりか。それ相当のツツジが植栽されているとはいえ、果たしてどれだけの伊予市民が、それを認知していることだろうか。

写真:谷上山公園のツツジ
大洲市の冨士山(とみすやま)のような名立たるツツジの名所があるならまだしも、なぜ旧伊予市は市花としてツツジを選定したのか、その意図が気になる。
旧伊予市花のツツジは、昭和52年(1977)の選定である。
その理由は、「多くの家庭で栽培され、古くから市民に親しまれ、愛された花であり、愛らしくて美しく手軽に栽培でき、普及にふさわしい花」ということだ。 そうか。なるほど。ツツジの名所があるからとか、そんな理由ではなかったのか。
ともあれ、合併後の市花は菜の花なのだから、菜の花の絵柄にすべきじゃなかったのか。中山町・双海町にお住まいの方は、市のマンホールにツツジの絵柄を用いたことに合点がいかないのではないだろうか……と思ってしまうのである。
ここで今一度、伊予市合併三市町の花を整理しておこう。合併前は、
伊予市:ツツジ、 中山町:梅、 双海町:ツツジ
となっていた。
ああ、双海町の花もツツジだったのか。ならば双海町の方は自然に受け止めるのかもしれない。
因みに双海町の花は、昭和50年(1975)の選定で、「双海の山野に春を告げる可憐なツツジ」というのが選定理由だったらしい。
双海町も特段のツツジの名所があるわけではなさそうだが、春から初夏にかけて明神山・牛之峰・黒山と連なる山々に咲くツツジの花が織りなす景色が、町民の心象風景の一つとなっていたのかもしれない。
とはいえ、僕自身は国道378号を何度となく車で走っているものの、道端に植栽されているものは別として、「ツツジが綺麗やねぇ」などと感じたことは今までかつて一度もない。
中山町の場合はどうだろう。町の花として梅を選んでいた。
漆地区は、砥部町の七折ほどではないにしろ、梅の名所として有名だ。
永木地区には梅原、佐礼谷地区に梅之木といった地名も垣間見える。
町の花は、昭和60年(1985)、新町発足三〇周年記念行事の一環として、町民による公募で選定したものらしいが、梅を選定したのは妥当であったと言えよう。
それじゃ、中山町におけるツツジはどうだろう。中山町誌によれば、障子山周辺と秦皇山北面の一部に、コバノミツバツツジ群落が、天山南面や蒲山北面に局部的にオンツツジ群落が見られるらしい。町を特徴づけるほどではないにしろ、ツツジは町民にとってまんざら無関係な花というわけではなさそうだ
こうやって考えてみると、マンホール蓋がツツジのデザインであることについて不平不満を述べる要素はなさそうに思える。
しかし、全国各地の他のマンホール蓋と比較してインパクトがあるか、抜きん出る卓越性があるかと問うと、首を横に振らざるを得ないような気がしてならない。
マンホール蓋のことはとりあえずこれで置いといて、せっかくなんで、他の市町村の花についても調べておこう。
平成の大合併以前は、愛媛県ではツツジが市町村花の定番だった。
70市町村時代の市町村花を調べてみると、ツツジ(アケボノツツジを含む)を市町村花に選定している自治体は、伊予三島市、土居町、新居浜市、東予市、今治市、朝倉村、波方町、大西町、吉海町、上浦町、弓削町、生名村、岩城村、伊予市、双海町、大洲市、肱川町、河辺村、野村町、城川町、広見町の23市町村で、ツツジはダントツの一位だったことがわかる。県下市町村の約三分の一。
圧倒的な人気である。
ツツジは万人ウケする花ということだろうか。確かに、花も綺麗だし、栽培の手軽さもあって、庭木や公園の植栽によく用いられる馴染み深い花ではある。

写真 正圓寺(上三谷)の弘法大師像の周りを彩るツツジ
無難といえば無難だ。でも、どこもかしこもツツジを選んじゃ、何だかなぁって感じに思えてしまう。市町村の花ならば、その市町村を特徴づけるようなものであって欲しいと思ってしまう。
花を見て、その市町村を思い浮かべることができるようなものを。 そんなことを考えるのは、変態的愛媛マニアの僕ぐらいかもしれないのだが。
ちなみに二番目に多かったはサクラ(山桜を含む)で、西条市、丹原町、玉川町、宮窪町、川内町、内海村、西海町、一本松町の8市町村だ。
花見の季節は、人々が挙ってサクラを求め県内のあちこちを彷徨うし、サクラの名所は数多あるのに、市町村花においてはツツジに大きく水をあけられているのはちょっと意外である。
さて、平成の大合併以降はどうだろう。
新居浜市、今治市、大洲市、鬼北町がツツジを市町花として制定している。
相変わらずツツジ人気衰えずである。サクラは上島町、東温市が制定している。
注目すべきは、他の市町村が各々地域の特徴を捉えた花を選定していることである。
「紙のまち」らしく、和紙の原料となる木の花を選んだところに好感が持てる。
聖徳太子による湯之岡碑文に、道後温泉の周りを椿が取り囲んでいたとの記載があり、歴史を感じさせる。伊予豆比古命神社(椿神社)の祭り「椿さん」のことも思い浮かぶ。
マンホールデザインにもなっている。
ひまわりバスも運行している。エミフルMASAKI北側にある伊予鉄古泉駅前の恋泉畑などで花を眺めることができる。
七折の梅で名高い。
双海町の国道378号沿い、閏住辺りは菜の花の人気スポット。
高原に咲く可憐な薄ピンクの花。
マスコットキャラクタ「ゆりぼう」のモチーフにもなっている。
琴平公園や磯崎に水仙畑が見られる。
佐田岬半島のあちこちで黄色いつわぶきの花を見られる。
宇和盆地の田園風景を象徴している。
吉田町立間は愛媛みかんの発祥地と云われるし、妥当な選択だろう。
奥深い山に包まれた町というイメージが漂う。さすが「森の国」と謳うだけのことはある。
篠山の山頂部に咲くたおやかな花の姿は感動的。
(内子町については把握できませんでした。内子町民の皆さん、ごめんなさい。)
と、いった具合だ。良い感じでバラけたもんだ。
やっぱりこうでなくっちゃね。これこそが、地域アイデンティティってもんである。
◆お店の詳細◆
店名:こたろう博物館
住所:愛媛県伊予市灘町60-3
電話:(非公開、詳しくは店頭で)
営業時間:10:00~19:00
定休日:火・水曜日(その他不定期休がありますので詳しくはホームページ等のカレンダーでご確認ください)
◆「伊予市ガイド vol.174 第28回 マンホールの世界」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/90133
◆「伊予市ガイド vol.171 第27回 寺に詣でる-(5)」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/89039
◆「伊予市ガイド vol.168 第26回 寺に詣でる-(4)」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/88085
◆「伊予市ガイド vol.165 第25回 寺に詣でる-(3)」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/87142
◆「伊予市ガイド vol.162 第24回 寺に詣でる-(2)」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/86275
◆「伊予市ガイド vol.159 第23回 寺に詣でる-(1)」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/85177
◆「伊予市ガイド vol.156 第22回 神社に詣でる-(6)」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/84157
◆「伊予市ガイド vol.153 第21回 神社に詣でる-(5)」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/82984
◆「伊予市ガイド vol.149 第20回 神社に詣でる-(4)」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/82190
◆「伊予市ガイド vol.147 第19回 神社に詣でる-(3)」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/81199
◆「伊予市ガイド vol.144 第18回 神社に詣でる-(2)」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/80131
◆「伊予市ガイド vol.141 第17回 神社に詣でる-(1)」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/79193
◆「伊予市ガイド vol.138 第16回 石造物を訪ねる」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/78092
◆「伊予市ガイド vol.135 第15回 道を訪ねる-(5)~いにしえの道」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/77204
◆「伊予市ガイド vol.132 第14回 道を訪ねる-(4)~その他の道」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/76376
◆「伊予市ガイド vol.129 第13回 道を訪ねる-(3)~市道とか」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/75466
◆「伊予市ガイド vol.126 第12回 道を訪ねる-(2)~そして県道へ」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/74761
◆「伊予市ガイド vol.123 第11回 道を訪ねる-(1)~まずは国道を」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/73821
◆「伊予市ガイド vol.120 第10回 橋を眺める~何かしらを跨ぐ路(みち)-(4)」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/72993
◆「伊予市ガイド vol.117 第9回 橋を眺める~何かしらを跨ぐ路(みち)-(3)」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/71897
◆「伊予市ガイド vol.114 第8回 橋を眺める~何かしらを跨ぐ路(みち)-(2)」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/71175
◆「伊予市ガイド vol.111 第7回 橋を眺める~何かしらを跨ぐ路(みち)-(1)」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/70419
◆「伊予市ガイド vol.108 第6回 地下を潜る路」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/69458
◆「伊予市ガイド vol.105 第5回 川を堰き止めるものを訪ねる」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/68618
◆「伊予市ガイド vol.102 第4回 水を求めて~川を見つめる(2)」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/67646
◆「伊予市ガイド vol.99 第3回 水を求めて~川を見つめる(1)」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/66679
◆「伊予市ガイド vol.96 第2回 水を求めて~ため池を眺めてみる」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/65665
◆「伊予市ガイド vol.93 第1回 農村風景を眺める」
https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/64697
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