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伊予市パーフェクトガイド

伊予市ガイド vol.126【こたろうの『伊予市、ナニミル?ナニヲシル?』】第12回 道を訪ねる-(2)~そして県道へ

ようおいでたなもし、伊予市パーフェクトガイドの世界へ~♪~♪~♪

第126回目は、伊予市にある「こたろう博物館」の館長であるいせきこたろうさんの『伊予市、ナニミル?ナニヲシル?』シリーズ第12回目です♪

ゾロ目県道を探す

 以前、とある場所での講演を頼まれた時のこと。ついでというわけではないのだが、その講演の後に行う余興、「伊予市クイズ」なるものの問題作成も行った。そのときの1問として、

 「伊予市には、11号・33号など、同じ数字が並んだ国道は通っていないが、県道まで含めれば同じ数字が並んだものがある。○か×か?」

という問題を用意した。

 さあ、皆さん。この答えは○か×か?

 「答は『○』に違いない。だって『×』だとすれば、今回の記事にわざわざ載せるはずはないじゃん」

と、賢明な読者の方は、きっとそう読まれたに違い。そう、その読みは間違っていない。答は『○』で合っている。しかし、「具体的には何号線?」と問われると、途端に解答に行き詰ってしまうだろう。

 国道の場合は、仕事や行楽での県内移動時に大変お世話になっていて、路線番号標識もしっかりと瞼の奥に刷り込まれている。番号で言われても大概は「ああ、あそこの道よね」とイメージできる。ところが、県道の場合はなかなかそうも行かない。通ったことのある道でも、具体的な番号などあまり意識しちゃいない。あ…。こんな断言みたいなことを記してしまったが、これは私だけか。いいや、大抵の人はそうであるはず……。

 

 さて、伊予市を通っているゾロ目県道。いったい、どこにあるのだろう。

 

まず最初に思いつくのが、県道22号(伊予松山港線)。これには、お気づきの方も多いのではなかろうか。

 実はゾロ目県道はこれだけではない。南に下れば、県道222号(中山・双海線)もある。

 国道56号を南に走り、犬寄峠(標高290m)の手前にある東峰隧道(長さ106m)を抜けてすぐのところを起点とし、最近話題となっている「佐礼谷の黄色い丘」へと向かう道だ。

 伊予市には「22」「222」と二つのゾロ目県道が存在するのである。と、軽く書いたのだが、それはすごいことなのか。そう。実はすごいことなのである。

 他のゾロ目県道を見てみよう。

 ・県道11号は新居浜角野線だが、県道111号は欠番なので成立せず。

 ・県道33号は宇和三間線、県道333号は三島川之江港線なので、同一市町村を通りようがない。

 ・県道384号以降は存在せず、これ以上のゾロ目とのペアはありえない。

 

 そう。愛媛県全体を眺めたとき、同じ数字が並ぶゾロ目県道が存在する市は、伊予市以外には存在しないのだ。これは大いに誇るべきことじゃないか。47都道府県全部をチェックしてはいないのだが、ひょっとすると、全国でも稀有な事例なのかもしれない。

県道の起点・終点のこと

 国道であれば、全てではないけれども主要な道路なら道路元標なるものが設けられる。例えば伊予市にも馴染みの深い国道56号なら、終点である松山市役所前に石造の道路元標が建てられている。碑みたいな感じで、写真に撮ってもそれなりに絵になる。(と思っている変態さんは私だけだろうか。)

 県道の場合はどうだろう。先ほどの県道22号を例にしてみると、道路の脇に次の写真のようなものが貼り付けられている。

 道路元標ほどではないが、こういったものが取り付けられているのはありがたい。その場所が道の始まりであり、そして終わりであることを証明する確かな証拠。写真に撮っても絵にこそならないが、資料的価値はあるし、時間が経過しても何度も見返したくなる。(と思っている変態さんは私だけだろうか。)

 

2桁県道は主要県道、3桁県道は一般県道と称され、文書類では各々「(主)」「(一)」と略表記されることが多い。

そう、先ほど県道22号の起点標示の写真を見直してみて欲しい。六角形22マークの直後に「(主)」と書いてあることが見て取れるだろう。

伊予市における県道

 さて、伊予市には県道はどのくらいの数あるのだろう?こんなことは知っていても何の得にもなりゃしないのだが、非常に気になる。

 ということで、地図帳で一生懸命、県道を拾い上げてみる。ほんの僅かな区間でも伊予市エリアを掠めているならば、それは「伊予市に存在する県道」とみなすことにする。

 

 ・県道16号 松山伊予線   ・県道22号 伊予松山港線

 ・県道23号 伊予川内線   ・県道53号 大平砥部線

 ・県道54号 串内子線    ・県道214号 八倉松前線

 ・県道215号 郡中港線   ・県道219号 砥部伊予松山線

 ・県道220号 上尾峠久万線 ・県道221号 広田双海線

 ・県道222号 中山双海線  ・県道223号 中山砥部線

 ・県道224号 永木内子線  ・県道225号 中山伊予線

 ・県道226号 串中山線   ・県道243号 内子双海線

 ・県道307号 野中長沢線  ・県道324号 大瀬川中線

 ・県道329号 石畳中山線

以上、19本の県道があることがわかる。飽くまでも2023年時点での数字である。

 

 ひと頃前までなら、あと3本ばかり県道が存在していたが、「一般県道から主要県道への格上げ」、「区間見直しでの別路線の一部に編入」などの理由で消滅(欠番化)してしまっている。

 以上、一応確認はしてみたものの、「伊予市に県道がなんぼある」なんてことを知っていたとしても、知らず知らずのうちにその数字が変わってしまう可能性もあり、自慢げに話すようなことでもない。ひょっとすると私が数え落としているものもあるかも知れない。「だいたい20本前後ぐらい」といった参考知識の一つに止めておいた方が無難だ。

六角形の標識がない県道

 さて、「県道」と対するイメージは、なんといってもあの六角形・青色の道路標識だ。車で走行中に見かけると、「あぁ、今、県道を走っているよね。道間違えてないよねぇ」と安心感を覚えるアレである。

 あの標識を見ていると、私なんかは「全部の県道の番号標識を写真に収めたい」と、相変わらず変な蒐集意欲が沸々とわいてくるのであるが、「全県道の標識をコンプリートさせる」なんて野望は、残念ながらすぐに潰えるのである。

 そう。この標識が全く存在しない県道があるのだ。伊予市も例外ではない。県道215号・郡中港線がそれだ。郡中港線といわれてもピンと来ないかも知れないが、JR伊予市前の三叉路「伊予市駅前交差点」から西側の伊予港まで続く約200mの区間だ。地元の人達が「国鉄通り」と呼んでいる通りである。

 伊予市は花かつおの名産地として名高いのだが、その花かつお製造の創始者・岡部仁左衛門の銅像がある。その西側の辻には、文久元年(1861)建築といわれる江戸期の商家で、伊予市の景観重要建造物(景建第3号)に指定されている「山惣商店」の家屋もある。歴史を感じながらの街歩きのコースの一つとして活用したい道である。

 

 ここが県道であることなんて、殆ど意識することなどない。実際に歩いてみても「商店街を形成する一つの路地」ぐらいにしか見えない。でも、この延長200mという長さは「ひょっとしたら、愛媛最短の県道なんじゃないか!これはアピールできる材料になるんじゃないか!」との期待を抱かせてくれるじゃないか。

 で、性懲りもなく調べてみるのである。その結果、

 ・県道127号 伊予寒川停車場線 ・県道132号 多喜浜停車場線

 ・県道191号 松山市停車場線  ・県道198号 浅海停車場線

 ・県道203号 粟井停車場線   ・県道309号 立川停車場線

 ・県道276号 大内停車場線   ・県道281号 近永停車場線

といった延長100mの県道が数多くあり、残念ながら「愛媛最短」の称号を獲得できないことが判明する。次いで、

 ・県道218号 北伊予停車場線  ・県道158号 波止浜停車場線

 ・県道215号 郡中港線

などが延長200mということで後続する。

 どうにか、10本の指にはギリギリ入りそうであるが、残念ながら短さでアピールすることはできそうにない。

 いや、待てよ。上に列挙した延長200m以下の県道の名前を通しで眺めてみると、郡中港線以外は全部「停車場線」となっている。ならば「停車場線以外で最短の県道」とすれば、堂々と「県下最短」を名乗れるんじゃないか!この発見に、内心にんまりする。

 とは言っても、この「停車場線」は、JRの駅前から港や主要道(国道など)に接続するまでの区間に対して用いられる名称である。郡中港線も、本来ならば、「伊予市停車場線」あるいはJR伊予市駅の旧名称「南伊予停車場線」と称すべきであろうし、たまたま接続先が郡中港(伊予港)であったために「停車場線」としなかっただけだろう。「路線の短さ」という点では、どう転んだところで自慢の一つにもなりそうにない。

◆お店の詳細◆

店名:こたろう博物館

住所:愛媛県伊予市灘町60-3  

電話:(非公開、詳しくは店頭で)

営業時間:10:00~19:00

定休日:火・水曜日(その他不定期休がありますので詳しくはホームページ等のカレンダーでご確認ください)

HP: http://kotaro-iseki.net

FB: https://facebook.com/kotaro-MLA

伊予市「こたろう博物館」館長いせきこたろうさんの【こたろうの『伊予市、ナニミル?ナニヲシル?』】連載紹介♪

◆「伊予市ガイド vol.123 第11回 道を訪ねる-(1)~まずは国道を」

https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/73821

◆「伊予市ガイド vol.120 第10回 橋を眺める~何かしらを跨ぐ路(みち)-(4)」

https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/72993

◆「伊予市ガイド vol.117 第9回 橋を眺める~何かしらを跨ぐ路(みち)-(3)」

https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/71897

◆「伊予市ガイド vol.114 第8回 橋を眺める~何かしらを跨ぐ路(みち)-(2)」

https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/71175

◆「伊予市ガイド vol.111 第7回 橋を眺める~何かしらを跨ぐ路(みち)-(1)」

https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/70419

◆「伊予市ガイド vol.108 第6回 地下を潜る路」

https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/69458

◆「伊予市ガイド vol.105 第5回 川を堰き止めるものを訪ねる」

https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/68618

◆「伊予市ガイド vol.102 第4回 水を求めて~川を見つめる(2)」

https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/67646

◆「伊予市ガイド vol.99   第3回 水を求めて~川を見つめる(1)」

https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/66679

◆「伊予市ガイド vol.96   第2回 水を求めて~ため池を眺めてみる」

https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/65665

◆「伊予市ガイド vol.93   第1回 農村風景を眺める」

https://matsuyama.mypl.net/article/iyo-perfectguide_matsuyama/64697

来週あたりついつい行きたくなる

伊予市情報特集ページ

公開した『伊予市パーフェクトガイド』

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伊予市パーフェクトガイド

イラスト:山内ひろみ

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※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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