まいぷれ五・七・五
(撮影:和夫)
2020年6月の「無人駅句会」は11名が参加しました。今回は東氏が選句した11句の俳句をご紹介いたします。
紫陽花の花言葉は移り気、浮気、冷たい、など正にドンファンに照合する花である。じとじととした六月の恋はドンファンに任せておいて、恋は爽やかに、清流の流れのように心地よく、ハミングよろしくあっさりとまいりましょう。
蛇が脱皮するのは、一つの世界を終えて次のステップへとステージを移す事だから、ある種神聖な行事だ。そこの演出がオルガンだ。このオルガンは一般のリードオルガンではなく、厳粛な教会などで使われるパイプオルガンを想像しよう。その重厚な音のもと、教会の何処かで衣を脱いでいるのかもね。
手紙を整理していて出てきた四十一年目の手紙。青春のたっぷりと詰まった手紙だ。少しセピア色となり、その風合いがまたノスタルジックだ。また、これを機に四十一年目にしてその人に手紙を出したのかもしれない。そこで噛みしめる筍は歯ごたえ充分につき、四十一年目に相応しく根っこのあたりだと思う。
全開の窓から田を渉る風が心地よい。籐椅子か何かに凭れて何日か掛けて(長編だろう)読み終えた安堵感はいかばかりか。たんぼ特有の匂いは農家の生活の序章である。ほんのりとした夕暮れが広がる。
目の前に青々とした一山が聳える。その眺めも程々に一瞬に空は暗くなり、大粒の雨が叩く。夕立である。霧も発生するだろう。その景色は陶磁器に釉薬を掛けたようだという。夕立の雨足に、施された釉薬の流れを思ったということか。
愛犬家は家族のように愛情を注ぐ。ふさふさした背中をブラシで梳いてやっているのだろう。一瞬爽やかに青葉を渉る風が吹いてきた、薫風である。犬も飼い主も心地よい一時である。
瑞々しい青葉の匂いを含んだような初夏の風、心身を癒してくれる。そんな中に身を置くと言いたいことも言えなくなってくるのか、これは青葉風のリラクゼーションの効果ともいえなくもない。明日になればすっきりしてると思うよ。
そらまめのずっしりとした緑、広い畑で空豆を収穫しているのだろう。一日収穫作業をしていると、回りの空気までもが空豆の緑に覆われているようだ。柔らかな緑、気持ちいいな。
時事的に言えばコロナ禍によるのか、そのレストランは行きつけだったに違いない。庭にはオレンジ色の柘榴の花が咲いているのが道路越しに見えるのだろう。しばらく休みます、の案内板がドアのノブに掛けてあるのだろう。コロナコロナ、早く何とかなってほしい。
孫の真似姿を見ているのか、経本を開いて唱和している春彼岸の景色。何とも微笑ましい。木々も唱和に合わせて芽吹くかな。
普段なら風に騒ぐ葉桜だが、昼近くから日差しがきつくなり、風が止んだ。境内は無風の様を呈する。ある時ゆるやかに風が来る。その刹那、桜の葉っぱは、揺れているのと揺れていないのと。じりじりした昼と境内の静寂は対峙したままである。句の仕立ては7・7・7音で破調ではあるが、リズム感はあると思っている。「昼」は過ぎるとの意見もあるが、僕は「昼」は生命線だと思っている。
(東英幸 記)
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