まいぷれ五・七・五
2023年9月の「無人駅句会」は9名が参加しました。今回は東氏が選句した9句の俳句をご紹介いたします。
(撮影:和夫)
豆乳は、豆腐製造過程の産物である。牛乳と違って飲みにくい、という言葉を時おり耳にするが、酷とか味とかがそう謂わせるのだろうが僕は別段気にならない。栄養価は牛乳以上だろう。豆乳談義はこの位にして、この句を味わおう。残暑と謂えども、体感は酷暑にも劣らないだろう。立秋を過ぎても長々と夏日が続き、ボディーブローのように効いてくるのだ。そんな中、体力消耗を癒(いや)すかのように豆乳をごくりと飲んだのだ。喉仏がごくりと呻(うめ)くようなリアルさがある。季語「残暑」(秋)。
学生時代、古書店での思い出は色々あるが、売れても微々たる金だ。カレーを食べれるくらい売れれば御の字だろう。断捨離序(つい)での本だ、秋晴れだしカレーでも食って清々しよう。今じゃ古書での商いは無理だな、商うなら趣味か道楽か。季語「秋高し」(秋)。
「裁く」で「八月」とくれば、終戦そしてポツダム宣言を思う。無謀な戦に日本はもう為す術がなかった。日本の八月の青い空と謂えばジリジリと焼け付くような暑さだ。身も心もひれ伏してしまった。戦、戦、いつの時代も戦に教訓はないのか。季語「八月」(秋)。
海辺のキャンプも今日で終わり。火の始末も確認し、ゴミも確認、テントも畳んだ。いざ引き上げという段になったが、その内の一人が名残惜しそうに何時までも海を見ていたのだ。波音に、海の匂いに癒されながら。季語「キャンプ」(夏)。
大抵、洗濯は天気の良い日にする事が多い。洗濯物も陽を吸ってホカホカだ。夏の日なら尚更だ。夕方には取り込んでしまうが、その時に金緑色(きんりょくしょく)の金亀子(こがねむし)つまりカナブンが洗濯物にくっ付いているのを目撃する事がある。その時は気づかなくても、取り込んで畳んでいる最中に、金亀子を見つけるときがある。難無く逃がしてやるが、亀虫(かめむし)だったら大変、放屁虫(へひりむし)だからな。季語「カナブン」(夏)。
ストリートピアノは最近際立ってきた気がする。街角ピアノだが、駅ピアノもあってテレビでも放映がありよく観る。ハラミちゃん、角野隼斗(すみのはやと)は押しです。ピアノが弾けたらいいなと思う。ストリートピアノはその日の時間がくれば閉じられるのだろうか、夜中の管理が問題だからね。そうやってピアノは夏の終わりの日々を過ごしているのだろう。爽やかな秋の訪れを待ちながら。季語「秋を待つ」(夏)。
お孫さんだろうか、待ちに待った男子誕生なのだ。僕のいとこの中に、六人兄弟で姉が五人というのがいる。この世、男子誕生は大変な事なのだ。その赤子はやけに髪がふさふさ黒々としていたのだろう。安堵した、どうやら季節は秋の気配だ。季語「秋に入る」(秋)。
夏の盛りを過ぎて、やっと涼しさを感じられるようになった。新米も出回る頃だ、こよなく御飯が旨いと実感。そして、その隠し味は新涼だと気付くのだ。毎日が至福の時のように感じられる。健康なんだろう、健康でなくちゃ斯(こ)うはいかない。季語「新涼」(秋)。
白桃という果実は丁寧に扱わなければならない、乱暴に持つと指跡がついたりする。柔らかく触れると産毛を纏(まと)ったような皮が柔らかく応えてくれる。白桃は傷つき易くそこからの傷みも早い、恍惚として自失するかのように崩れていくのだ。季語「白桃」(秋)。
(東英幸 記)
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