まいぷれ五・七・五
2022年5月の「無人駅句会」は9名が参加しました。今回は東氏が選句した9句の俳句をご紹介いたします。(2月・3月・4月はコロナ禍で句会は中止でした)

(撮影:和夫)
お皿にのったわらび餅は、つつくとプルンプルンとして何処か楽し気だ。しかし、それを淋しいと言う。わらび餅は皿にのせただけで揺れるほど柔ではない。「ゆらして」に作者の心理状態が見え隠れする。わらび餅は、ちょっと手を貸せば揺れるという確信が作者にはある。で、揺らせば揺れるというわらび餅の素直さに、物事に素直になれない己のもどかしさを感じ入っているのだ。そこに淋しさをみたのである。季語「わらび餅」(春)。
鱧は小骨が多く、鱧の骨切りといって鱧を捌くのは料理人の技の見せ所でもある。丸皿に沿って敷き詰められた鱧の身は大輪の花のごときだ。昇進の内定をもらった中堅のサラリーマンの心境や如何に。季語「鱧」(夏)。
以外にメダカを飼っている人は多い。僕もその一人だが、メダカの卵は、大人のメダカに食べられるのを防ぐために隔離して孵化を待つのだ。孵化したメダカは2ミリほどで、動きも然程(さほど)でもないので探すのに一苦労する。そこで拡大鏡の出番となる。あちこちに居る居る、癒しの時が過ぎてゆく。季語「メダカ」(夏)。
夫婦間の口喧嘩か、はたまた親子か兄弟か、いずれにしろ大事ではあるまい。遠慮のいらない相手だからこそ出来るけんかだ。浅蜊汁がいい間を取ってくれている。口喧嘩は家族の技の一つだと言いたい。一人だと黙って浅蜊汁を啜るしかない。季語「浅蜊汁」(春)。
「万緑」とは、真夏の深い緑の草木の盛んなさまの事だが、その草木の茂りを見渡しながら、河に沿って歩いて下ったのだ。真夏といっても、朝方なら充分に散策も出来よう。やがて海が視界に入り、汐の匂いも混じるところまで下ってきたのだ。そこはまさに川の水と海の水の交わる汽水域だ。もう陽は昇っている。季語「万緑」(夏)。
長い療養生活なのかもしれない。ゆったりとした時間の流れが日常である。目覚めたある日、枕辺にカーテン越しから漏れて来た春の陽射しを感じたのだ。ゆっくりと這うように春の匂いに満たされてゆく部屋、療養もあと少しの気配あり。季語「春」(春)。
夏の盛り、葉桜の影が、陽が移るにしたがって地面に刻印されたかのように、周りの薄い影とは一線を画す濃い影となる。葉桜の下はものの気配もなく、ただ重厚な静寂があるばかり。それは闇への序章であり、瞬く間に真の闇となる。まるで手術室に居るときのような空虚さを禁じえないのだ。季語「葉桜」(夏)。
「三つ子の魂百まで」と言われるように、三歳は人生の一つの節目であろう。その三歳児が、活発な夏の時期にお絵描きだ。クレヨンは手を汚しにくく学童むきだが、ちょっとした力加減ですぐ折れる。僕の小学生時代、三年生までクレヨンでそれ以降はクレパスだったと記憶する。余談はさておき、この句、「すぐ折れて」に郷愁感があり、晩夏のような寂寞感も感じてしまう。季語「夏」(夏)。
「花曇り」は桜が咲く頃の曇天。お茶会かなにか、着物で出かける用事でもあったのだろう。小半日を着物で過ごし、帰宅して疲れた身を厭うことなく、すぐさま帯をほどいているのだ。夕暮れの明かりを点さない部屋は昏く、静かだ。帯を解く音も静かで、部屋から零れる様子もない。季語「花曇り」(春)。
(東英幸 記)
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