まいぷれ五・七・五
2022年6月の「無人駅句会」は11名が参加しました。今回は東氏が選句した11句の俳句をご紹介いたします。

(撮影:和夫)
長い闘病生活なのだろうか、病室のカーテン越しに見るちらちらとした夜の明かりが、蛍を思い起こさせたのだろう。恋しい人がいるのか。どうにか此処を抜け出して蛍となって、明滅する光に恋の思いを託して逢瀬を願うのだ。季語「蛍」(夏)。
蛍狩りに行ったのだろうか、蛍の飛び交う辺りは、全く光のない深い闇である。全体が闇であるから、一つ二つと数えられるものでは無いが、それを「ひとつ」と言い切ったところに詩が生まれた。恋蛍の切ない執念を感じてしまった。季語「蛍」(夏)。
初夏の頃、柔らかい緑と形容したい若葉たちが、それぞれの木々に一斉に沸き立つのだ。そこを清々しく風が抜けてゆく。そのままにしておいた恩師にもらった本を何気なく手に取って、パラパラと捲(めく)っていると栞がポトリと落ちたのだ。古い本と栞の匂いから、懐かしい恩師の顔が浮かんできた。それからは一頁一頁を懐かしく読み進んでいったことだろう。季語「若葉風」(夏)。
借景とは、庭園外の山や樹木を庭園とマッチングさせる造園技法である。借景は日本によく見かける技法で、「山一つ置く」という事は正しく和の典型である。この夏館の風情は、何処かの元大名屋敷の庭園であろう。季語「夏館」(夏)。
これから梅雨の入り、鬱陶しい梅雨の鬱陶しい気分。あれこれと些事にこだわっていると、卵焼きをしている事がついついおろそかになり、少々焦がしてしまった。「焦がしちゃった。ま、いっか」。季語「梅雨の入り」(夏)。
目玉焼きに焦げは付き物だと思うが、よほど焦げたのだろう。イースターは言わずもがな、イエスの復活祭の事だが、卵が絡む。イースターには、彩色された卵を贈り物にする風習が古くからあるそうだ。季語「イースター」(春)。
「チゴイネルワイゼン」はサラサーテ(スペイン)の作曲。「ジプシーの歌」を意味し、哀愁に満ちた旋律を超絶なバイオリンの技法で歌い上げる。これは、さっぱりとした涼しさを呼ぶ夏料理の前菜である。季語「夏料理」(夏)。
石斛はラン科で丈は高くなく、竹のような節がある。暖地の岩上や樹上に着生。夏に白い花をつける。漢方薬にも利用。若い竹の節が伸びるように、石斛の新芽も節が短い間隔で伸びる。「つんつん」という形容がぴったりだ。季語「石斛」(夏)。
燕は大体、年二回産卵する。二回目の子を二番子と言っている。同じ巣に一回目の子が居なくなったとおもったらいつの間にか二番子が「ピーピー・ピーピー」。作者はそれを自分が親であるかの如く、日々いとおしく見守っているのである。季語「夏燕」(夏)。
六月のどんよりとした雲行きは太陽を遮断し、海の昏さには深淵から湧き上がってきたような沈黙がある。これは竜神を目覚めさせんがためか、プロローグである。竜神は雲を沸き立たせ雨を自在に降らせる。漁業では海神としての信仰もある。季語「六月」(夏)。
長い梅雨である。全てが無口だと錯覚する。雨の中を自販機の前に立つ。投入された硬貨の落ちてゆく刹那的空虚な時間が沈黙する。季語「梅雨」(夏)。
(東英幸 記)
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