まいぷれ五・七・五
2024年9月の「無人駅句会」は 12名が参加しました。今回は東氏が選句した 12句の俳句をご紹介いたします。

(撮影:和夫)
「おはぐろとんぼ」は、我が家の庭の木陰とか小さな池の辺りで翅をひらひらさせて飛んでいるのを時おり見かけた。糸トンボよりは大きく翅の色は黒だった。その形や飛び方とか色は太古と謂わないまでも、おおむかしから生存していた気配を感じる。そのひんやりとした場所で飛んでいるところから太古の水の匂いを感じても不思議ではない。因みに翅の黒いのは雌で、雄は金属光沢のある緑色だそうだ。季語「おはぐろとんぼ」(夏)。
「きっぱり」に背筋の伸びる思いがする。床の間は客をもてなす場所であり、床には軸が掛かり床柱には一輪挿しの花瓶が掛かる。その花瓶には桔梗が活けられているのだ。床の間からは枯山水の庭も拝見できるかもしれない。そこに潜む静寂に作者の実直さを思うのだ。季語「桔梗」(秋)。
秋の野に自生する草花は、楚々とした美しさと仄(ほの)かな寂しさを持ち合わせている。そんな草花に蔓草が絡みついているのを意外とよく目にする。作者は蔓の絡まったままの草花を摘み取ってそのまま花瓶に挿したのだ。野趣に満ちた秋の風情を充分に味わっているのだ。季語「秋草」(秋)。
山の名、例えば連山のそれぞれの名は覚えても暫くすると幾つかはうろ覚えだ。僕の例だと、阿蘇五山の名が今では覚束(おぼつか)ない。紅葉の時期も近い、紅葉狩りに出掛けたい山の名はしっかりと覚えたのだ。季語「秋に入る」(秋)。
暫くぶりの盆帰省である。田舎の実家を想像してしまったが、開け放たれた台所からは帰省する子供たちの為に煮炊きするその香りが、玄関先まで香っていたのだ。ほっとしたくつろぎと共に、母の味を存分に味わったのだ。季語「帰省」(夏)。
「つくつくし」は法師蝉、ツクツクボウシの事。公園だろうか、久し振りに出会った知り合いとおしゃべりに夢中になっていた。が、話のネタも尽きたか会話が途切れる。そんな時、間断なく鳴いていた法師蝉に気付いた。しばらく、お互いにその鳴き声に聞き入っていたのだ。法師蝉は晩夏から鳴き出し、何処か寂しげ。季語「つくつくし」(秋)
妻が手術したのだろう、目覚めた時は安堵したに違いない。ほっとしたと同時に安心した事だろう。術後に西瓜は食べられる状態だったのだろうか、持参した小ぶりの西瓜を小さく切って食べさせたのだろうか、妻は西瓜好きだったのだ。季語「スイカ」(秋)。
僕も常々感じているのだが、露草の花の青さは気持ちを十二分に癒してくれる。静かにそして可憐である。作者も露草の青にしみじみと魅せられたのだろう。目の奥に染みるくらいだから、露草が群生していたのに出くわしたのかもしれない。季語「露草」(秋)。
台風が近づくと、雨とか風とか陰鬱である。辺りの気配は全く静かでちょっとした物音にも敏感になる。風でも強まればおのずと身構えている。台風一過ともなれば気分も穏やかになるのだが。季語「台風」(秋)。
普段の散歩道は夏草が生い茂っていたのだが、綺麗さっぱり草が刈られて、辺り一帯は草の匂いが充満していて良い香りなのだ。作者は久しくこんな香りを嗅いでいなかったのだろう。懐かしさが蘇ってきたのだ。季語「草刈」(夏)。
柴犬は小形犬で、日本で一時期ブームだった。元来、ウサギなどの狩猟犬だったとか。作者は柴犬を気に入っているのだ。今や家族の一員であり、名をタネと言う。夏の暑い盛り、一緒に西瓜を食べている、柴犬もがむしゃらに水分補給だ。西瓜のタネと柴犬の名がタネ、何とも可笑しさがある。季語「スイカ」(秋)。
晩夏の浜に差し込む月の光が、引き潮の波に浚われて行くような錯覚を覚えているのだ。何時までも浜に打ち寄せる波音が耳に残っている。ある種、感覚的な自己陶酔である。それは癒しを超えているのかも。季語「行く夏」(夏)。
(東英幸 記)
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以下の情報は松山市ホームページ『俳都松山俳句ポスト』を参考にいたしました。
俳句ポストは、昭和41年に子規・漱石・極堂生誕百年祭の記念事業の一つとして観光俳句を募集し、好評を得ました。
そこで、昭和43年5月に松山城長者平へ第1号の俳句ポストを設置し、第2号を同年9月に子規堂、昭和44年4月には道後温泉本館へと、年々俳句ポストを増やし、現在は主要観光地や道後温泉のホテル・旅館、路面電車や四国八十八箇所霊場のお寺など、80か所以上に設置しています。
平成22年からは、小説『坂の上の雲』ゆかりの県外の都市にも10か所以上設置しています。
また、平成24年4月から、海外第1号として欧州連合(EU)の首都ブリュッセルに、平成31年1月からは、台湾・台北市にも設置し、俳句文化の魅力をPRしています。
平成30年度に50周年を迎え、俳句ポストの名称を「俳都松山俳句ポスト」に変更したほか、選句の回数を四季に合わせて3か月に1回になりました。松山の俳句文化を春夏秋冬お楽しみいただけます。
お気軽に投句してください。
俳都松山俳句ポスト 市内設置場所⇒令和5年9月現在、87か所です。
※3ヶ月に1度開函され、松山の著名俳人により選出された句は、松山市ホームページ、愛媛新聞紙上、ポスター掲示により、発表されています。
一般社団法人終活サポート協会は、人生をよりよく生きるための『終活』をサポートするため、終活相談やオリジナルエンディングノート「ありがとうのことづて帖」の発行、終活セミナーなどの活動を行っています。
年3回発行中の機関誌『終活のススメ』では、終活について詠む「終活俳句」を掲載しています!
詳しい情報はコチラ→ 想いをつなぐ『終活俳句』募集
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

「無人駅句会」2024年9月だより

「無人駅句会」2024年8月だより

「無人駅句会」2024年7月だより
松山市祓川2-13-14
[ 花屋(生花、胡蝶蘭、アーティフィシャルフラワーなど) ]
伊予鉄三津駅近く、地域一番店を目指す「夢咲き花番地」の花屋
伊予市米湊827-4
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町家に来れば伊予市が見える! 買い物も食事も楽しめる伊予の中心
伊予市米湊714-1
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松山市湊町3-8-3
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