まいぷれ五・七・五
2021年3月の「無人駅句会」は12名が参加しました。今回は東氏が選句した12句の俳句をご紹介いたします。
(撮影:和夫)
上の一枚の写真について
写真の桜は松山市大宝寺の桜です。建物は大宝寺の本堂(国宝)です。
この桜は小泉八雲の話に出てきます。詳しくは大宝寺(松山市)の中のうば桜伝説をお読みください。
大宝寺の桜はエドヒガン桜です。ソメイヨシノより色が白いです。
大宝寺のさくらの花の開花の時期ですがソメイヨシノよりは10日ぐらい早く咲きます。
下記の二枚の写真は大宝寺のさくら、大宝寺のさくらのアップした写真です。
(撮影:和夫)
(撮影:和夫)
菓子パンの王道はあんぱんであろう。ジャムパン・クリームパンも昔からあるが、先ずはアンパン。そこでだ、餡(あん)は粒餡か漉し餡か、どちらが好きかということになるが、嘗てそのアンケートにかかわったことがある。俳誌「船団」だったか俳句新聞「子規新報」だったか記憶が薄いが、結果、九割方が粒あん派で一割方が漉しあん派であった。ちなみに僕は漉し餡派である。この句、そのどちらにも等しく春が来たのだ。あっさりとした表現がに好感がもてた。余談だが四国には「アンパンマン列車」が走る。季語「春来る」(春)。
文旦は皮が分厚く果肉は締まっていて美味で香りも頗(すこぶ)る良く、秋から春まで楽しませてくれて、僕の好きな柑橘です。少々種が多いようには思うが、果肉が締まっている分容易にほぐせる。まさに「ボロボロ」という感じだ。静かに春の夜が更けていく様子が窺(うかが)える。「ボロボロ」の擬音が良く効いている。季語「文旦」(冬)。
住宅街の一画、空き家が売りに出されているのだ。空き家になった事情は色々と推察されるが、閑静な佇(たたず)まいの様を窺い知る。庭には紅梅がそのままにされているかもしれない。周囲の家々の庭には紅梅が植えられているのは事実である。ひっそりとした静寂が漂う。玄関脇には売物件の看板がひっそりと立つ。季語「紅梅」(春)。
この桜は「そめいよしの」だろう。派手な咲きっぷりは山桜と一線を画す。その派手な満開の桜には、心そわそわわくわく感いっぱいで気持ちも昂りはじめる。「ネガテイブさんさようなら」って感じですかね。季語「桜」(春)。
水仙は昔から白い花に馴染みがあり、その清楚な立ち姿といい香りといい、キリッとした感じがあって、古くからの渡来種ではあるが和のイメージがある。黄水仙も渡来種であるが江戸時代であり、比較的新しい。でも子供の頃の馴染みは薄い。黄は好きな色ではあるが、水仙に限っては白であることを譲らない。度量が狭いのかもしれないが、黄の色も濃すぎてちょっと苦手である。そこに白に勝る清楚感は無いし、それを「無神経さ」と捉えた事に僕は納得した。季語「黄水仙」(春)。
「髪は女の命」などど言うが、美容師さんと流行りの髪型などを参考にしながら、お気に入りの髪に仕上げてもらうのだ。若い頃のような長い髪を保つのが面倒になった世代に移ってきて、冬にもカットしてもらったが、春の訪れとともに更に短くカット。はるの柔らかな風に吹かれながら気分爽快である。季語「風光る」(春)。
動物園だろう。春のゆったりとした空気感に浸っている母キリンは子供と一緒に居るのだろう。言われてみれば、キリンには睫毛の長いイメージがあり納得する。子供の睫毛も長いんだろうな。首が長くてスマートな母キリンは、若きサバンナ時代にはスーパーモデルであったにちがいない。季語「のどけさ」(春)。
椿の花には白も赤も純乎たるものを感じる。が、赤の情念さに対して白の純潔さには意思の強さを感じてしまう。どっしりとした肉厚な花の姿からそう思うのだ。白昼夢の非現実的な幻想感とは相対するようにも思うが、その危うい糸がこの句の妙なのか、そこに意図はあるか。季語「椿」(春)。
土筆は卵とじが一番。天ぷらもいいか。店頭に並ぶのを待ち焦がれている人も多いはず。さて、土筆の袴は取ってあるか無いか、そこが問題だが、はたして二九八の値段はどちらか。袴をとる手間は大変なんですよ。手の爪が黒ずんでしまうし。しかし、それも野趣だと厭(いと)わない人もいる。季語「つくし」。
豆の花と言われれば、エンドウ豆かそら豆を連想する。白い花が優雅に春の柔らかな風に揺れているのだ。かぜに身を任すといった風情で自然体である。
心地良い春の陽射しの中、心地良い電車の揺れに目を瞑ればついうとうととしてしまったのだ。それは刹那であるかもしれない。しかし、その刹那にはあらゆる夢が混在する。楽しい、悲しい、そして妖しい幻想。「とある」に非現実感があり、一行の小説と言えるか。季語「春の夢」(春)。
まだ人のまばらな春の浜辺に、異国のレッテルの張られた空き壜が幾つか打ち上げられているのだ。春の陽射しを浴びながら、幾日も海上を漂いながら辿り着いたのだ。レッテルも壜も汚れてはいるが、その中には漂った春の時間が詰まっているのだ。季語「春」(春)。
(東英幸 記)
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