松山ゴルフショップ特集
(更新)

ゴルフの中でも特に重要とされるパッティング。「パット・イズ・マネー」という言葉があるように、スコアアップにはパターの技術が欠かせません。そんな中、プロゴルファーの間でも話題となっているのが「ゼロトルクパター」です。
今回は松山市久万ノ台にあるFROG GOLFの小岡皇王さんに、この革新的なパターについて詳しくお話を伺いました。小岡さんは大手ゴルフ量販店で長年店長を務めた後、2018年10月に地元松山のゴルフ練習場内に「FROG GOLF」をオープン。豊富な経験と知識で、多くのゴルファーに最適なクラブ選びを提案されています。

取材は7月に行いましたが、この時期はゴルフ業界にとってオフシーズンです。
小岡さん:
「通常だともう7月の中旬くらいからゴルフをしないという人も出てくるので、9月の頭から中旬くらいまではもうゴルフはやめるという感じですね。その時期にメーカーもあまり新商品を発売しないということはあります」
暑さで屋外でのプレーが困難になる中、室内でのパッティング練習に注目が集まります。そんな今だからこそ、パター選びについて考える絶好の機会と言えるでしょう。
まいぷれ編集部では、最近話題のゼロトルクパターについて小岡さんに詳しくお聞きしました。
小岡さん:
「通常のパターは重心が外側にあるので、例えばパターを持ってくるくると回そうとしても回らないんですよね。ただ、ゼロトルクパターというのは、重心の中心にシャフトが刺さっているような状況なので、延々と回し続けることができるんですよ」
この構造の違いが、パッティングにどのような効果をもたらすのでしょうか。
小岡さん:
「何がいいかというと、慣性が高くなってくるので、変なブレがなく、安定したストロークがしやすくなります。自分が邪魔しなければパターが勝手に動いてくれるような感覚なんですよね」

このゼロトルクパター、実は海外のプロツアーでも使用者が増えているそうです。
小岡さん:
「PGA選手や日本の女子プロの界隈でも使っている選手が増えてきているので面白いと思います。この前の全米オープンでは、ラブパターを使っていたプロが優勝して、結構インパクトは強かったのではないでしょうか」
プロの世界での実績により、アマチュアゴルファーの間でも注目度が急上昇。特にテーラーメイドのゼロトルクパターは話題性が高く、入手困難な状況が続いているそうです。
ゼロトルクパターの打感について、小岡さんはこう説明します。
小岡さん:
「振り子の原理で振るだけで良いんです。先端を上げるような手首をちょっと外側に出すような動きというのがほとんど必要なくなります。ハンマーみたいな感じです。ゲートボールのスティックのような感覚と同じです」
従来のパターとは全く異なる道具を使っているような感覚だということです。

現在、複数のメーカーからゼロトルクパターが発売されています。小岡さんに各メーカーの特徴を詳しく教えていただきました。
小岡さん:
「もともとはゼロトルクパターはラブパターが発祥なんですよね。やっぱり本家が一番ゼロトルクですね。やっぱり本家は本家だなという感じはします」
ラブパターの最大の特徴は、圧倒的なカスタマイズ性の高さです。
小岡さん:
「ライ角をちゃんと合わせてやらないと、あまり意味がありません。ライ角をカスタマイズできるのはラブパターだけですね。テーラーメイドやPXGなどは、ライ角は1つしかありません。なので、そのライ角に自分を合わせていくしかないのです」
価格帯は110,000円からスタートし、シャフトを変更すると200,000円程度になるとのこと。通常モデルで132,000円程度となっています。
ラブパターでは、ヘッドの色、シャフトの種類、長さ、ライ角、グリップ、アライメント・マークなど、ほぼすべての要素をカスタマイズできます。
小岡さん:
「色もブラック、ブルー、グレー、チャコール、ピンク、グリーンなど、いろいろありますね。ただし、今カスタマイズすると3ヶ月から4ヶ月かかってしまいます。高額な上に納期も遅いということで、なかなか手が出づらくなってオデッセイなどに流れてしまうお客様もいらっしゃいます」
ラブパターには複数のモデルがあり、それぞれ特徴が異なります。
小岡さん:
「大きければ大きいほど慣性に優れています。DF1が一番大きく、次にDF3が大きくて、その次にメッツワンとOG1があります。DF3が慣性があると感じますね。OG1は意外とちょっと慣性としては低めかもしれません」

小岡さん:
「テーラーメイドのゼロトルクは、販売店を絞ってしまうような状態で、即座に在庫がなくなったような商品ですね」
価格は60,000円程度と、ラブパターと比べると手頃な価格設定となっています。ただし、FROG GOLFでは取り扱いができないため、実際に試打されたお客様の感想をお聞きしました。
小岡さん:
「この前テーラーを持ってきたお客さんがいらっしゃったのですが、テーラーメイドは比較的慣性が高いとおっしゃっていましたね」
オデッセイに関しては、興味深いコメントをいただきました。
小岡さん:
「オデッセイはラブパターのDF3とそっくりです。もちろんそのフェイスのインサートなど違いはあると思いますが、上から見た形が全く一緒なんで、多分大きさも同じだと思います」
PXGは80,000円から90,000円程度の価格設定で、機能面では十分なゼロトルク性能を持っているとのことです。
革新的な技術を持つゼロトルクパターですが、すべてのゴルファーに適しているわけではないようです。
小岡さん:
「プレイヤーによっては今まで重心パターで使ってきたパターに慣れてしまって、それで調子がいい人などは逆にコントロールしづらいので使わないとか、構えた感じがちょっと気持ち悪いとかそういうこともあるそうです」
特に重要なのは、正しい使い方を身につけることだと小岡さんは強調します。
小岡さん:
「パターに悩まれている方が一回手を出してみて、はまればすごく良くなるかなというようなパターですね。ただ、このパターはちょっとポイントがあって、ライ角をちゃんと合わせてやらないとあまり意味がありません」
ゼロトルクパターにおいて、ライ角の調整は極めて重要です。
小岡さん:
「ライ角が正直その人に合っていないと、いくらゼロトルクとはいえ変な動きをしてしまうということがあります。なので、ライ角を合わせたとしても、若干慣れが必要なパターではあります。今まで通り打っていたら、変な球になってしまいます」
そのため、購入前の適切なフィッティングが不可欠です。
小岡さん:
「プロのように、ある程度ストロークが安定している人にとってはすごくいいかもしれないです。ただ一般のアマチュアの人のように、もともと苦手な人は変な打ち方をする方が多いので、そういった方は、まずはそのちゃんとした打ち方というか、ゼロトルクの打ち方をしっかりと教えてあげてからの方が効果は出やすいかなと思います」
小岡さん自身もラブパターを使用されており、その効果を実感されています。
小岡さん:
「僕はこれ今使っているんですけど、ラブパターで劇的に良くなったので。分かるとすごく利点のあるパターです。僕はこういうふうに打ってくださいねというレクチャーをしてあげてからお渡しするようにしていますね」
使用感についても詳しく伺いました。
小岡さん:
「今まで普通のパターを使っていて苦手な人が、そのまま良くなるかと言われると、打ち方を変えないと良くはなりません。そのパターに合わせた打ち方をしないと、正直あまり効果がないということになる人が多いかなと思います」
小岡さん:
「やっぱりその利点をちゃんと使えるような打ち方にしないと正直あまり意味がありません。流行り廃りということで言うと今流行っていますけど、みんながみんな使えるパターなのかというところではありますね」
つまり、ゼロトルクパターは確かに革新的な技術を持っていますが、その効果を最大限に活用するためには適切な指導と練習が必要ということです。
小岡さん:
「いくら良いとはいえ、全て入るわけでもありませんが、ハマったらポンと入りますよ」
ゼロトルクパターの購入を検討している方に向けて、小岡さんから重要なアドバイスをいただきました。
小岡さん:
「販売店の方にしっかり見てもらってレクチャーしてもらうのが大事かなと思いますね。それで、ゼロトルクを欲しいんだけどと言っても、合わない人には合わないとちゃんと言ってくれるようなショップを選んでもらった方がいいかなと思います」
適切な見極めができる販売店を選ぶことの重要性を強調されています。
小岡さん:
「やっぱりある程度見定めることのできる人がいるショップで買っていただいた方がいいと、このパターは思います」
各メーカーの価格を改めて整理すると以下のようになります。

小岡さん:
「うちで取り扱いできるのはL.A.Bパター、オデッセイ、PXGです。今話題性のあるパターとしては、このゼロトルクかなという感じはします」
FROG GOLFでは、これらのメーカーのゼロトルクパターを実際に試打することができ、適切なフィッティングとアドバイスを受けることができます。
今回の取材を通じて、ゼロトルクパターは確かに革新的な技術を持つパターであることがわかりました。しかし、すべてのゴルファーに適しているわけではなく、正しい使い方と適性の見極めが重要です。
小岡さん:
「分かるとすごく利点のあるパターになります。ストローク中のヘッドの安定感がすごく出てくれるようなパターなんですよ」
特に、以下のような方には効果が期待できます。
一方で、以下のような方は慎重に検討する必要があります。
小岡さん:
「そういう点で言うと、ラブパターが一番高額ということもあるんですけど、緻密には作られているのかなと思います」
パッティングの悩みを解決したい方、新しい技術に興味がある方は、まずは信頼できるショップで実際に試打してみることをおすすめします。FROG GOLFでは、ラブパター、オデッセイ、PXGのゼロトルクパターを取り扱っており、適切なアドバイスとともに最適な1本を提案してくれます。
夏のオフシーズンを利用して、パッティング技術の向上を目指してみてはいかがでしょうか。秋のゴルフシーズンに向けて、新しいパターでスコアアップを実現できるかもしれません。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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