香港東頭刑務所に移送されました。上環の坂道を通って、香港島の裏に行くのです。有名な水上レストランを経て、ビーチが広がっています。
香港テレビを見ると、毎日サメ情報が出ています。沖合に網が張ってあるのが見えてきます。
着いてすぐに衣服をいったん脱がされて、宣告があります。だが何を云っているのかわかりませんでした。お金などの私物を預かってくれました。
それで私が糖尿病の持病があると告げると、どの程度の段階か聞いてきて血液検査をしてくれました。係官は「よしわかった」と云ってくれ、「配慮する」と答えてくれました。
それから衣服を再び着けて、寝起きする房内に入りました。房が全部で3つあります。そこはベッドの数が50個あって、トイレとシャワー室、洗面道具置き場のある質素なものです。
早速周囲を見回すと、その中に日本人2人、スリランカ人1人、ベトナム人1人その他は全部香港人です。みんな友好的です。房内の監視をしている看守も香港人だけでなくインド人もいます。このインド人はいたってニコニコしていろいろと私に聞いてきます。もちろん隔離している網越しにです。シーク教徒で頭にターバンを巻いています。
インド人はポルノには全く無関心です。どうしてかはわかりません。
ポルノのグラフィックとか、日本の動画AVに興味がないのは、彼らには幼少のころから脳みそに焼き付いているインドの神々、シヴァ神があるからでしょうか。
日本人の二人のうち一人は1年前くらいに私の店に来たことのある人物です。日本に帰ろうとして空港に行くとそこで逮捕されたそうです。日本の会社がその人を告訴していたそうです。
お金がなくて、どこかの教会で寝泊まりしていると云っていました。それで近いうちに判決が出るから、持っている日本語の本を売りに来たのでした。
その時の話では「香港の駐在員」(ある企業の)として働いていたが、会社の未承認の金を使っていたということで業務上横領の罪だそうです。
私もすっかり忘れていたのですが、オリの中で再び会えるとは思っていなかったので、ギョッとしました。房の中では同じ行動はとりませんでした。
その人の云うことには、現地香港人に接待(=ヤムチャ)をした。二人くらい来ると思っていたらその周りの人まで来て大勢となって、大きな出費となってしまった。この点を会社がついて、業務上横領となったそうです。
私の房内の生活は、いたって平穏でした。寝起きの場所は二階にあり、房から外に出て人数確認をしてから一階の食堂に向います。
すこしの人数ですが欧米人もいて、西式・日式のモーニングを食べます。その後バスに載せられて、ランドリー工場での労働です。
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