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まいぷれ五・七・五

「無人駅句会」2024年4月だより

 2024年4月の「無人駅句会」は 11名が参加しました。今回は東氏が選句した 11句の俳句をご紹介いたします。

                                                                                                           (撮影:和夫)

おぼろ夜の耳より眠くなつてゆく      岡本哲典

 春になって気温が上がってくると、大気が水蒸気や埃(ほこり)などで溢れ、靄(もや)っとしてくる。この現象を、昼なら霞といい夜は朧という。この句の「おぼろ夜」は「朧月夜」のことである。静かな夜である。音らしき音もなく、耳を欹(そばだ)てることもない。朧なる月を眺めていると、周り全てが朧であるかのような錯覚を覚え、あたかも催眠に掛かったように眠りに落ちてゆくのである。季語「おぼろ夜」(春)。

またひとり欠けたアルバム葱坊主       日暮屋

 このアルバムは少年時代のもの。「葱坊主」には何処か懐かしさがあり、それは「坊主」の響きからくる。少年時代は男子は概ね丸坊主で、餓鬼大将で鳴らしたやんちゃ坊主やわんぱく坊主の印象を深くする。だが、高齢者になって、腕白で有る無しに拘わらず、アルバムから欠けていく仲間の事を思うと一抹の寂しさが涌く。季語「葱坊主」(春)。

生涯に鏡は一つ夕ざくら          しづか

 嘗て、鏡は嫁入り道具の一つであった。嫁いでからは後生大事に、自身の分身であるかのように、鏡を覗くのである。自分のそして世の移ろいの詰まっている鏡だ、感慨深いのだ。夕ざくらの優美さに思いを馳せながら、来し方を振り返る。季語「夕桜」(春)。

おぼろ夜の短き橋を渡りけり        岡本亜蘇

 町外れの夜道を一人歩いていたのだ。小川のせせらぎが聞こえて来る。心の緊張感がほぐれてくるのがわかった。その小川に掛かる短い橋を渡って家路を急いだのだ。空には朧月が掛かり、春の情感が弥(いや)が上にも満ち溢れてくる。季語「朧夜」(春)。

路地奥に洋食屋あり桜まじ         河野けいこ

 「桜まじ」は桜が咲く頃に吹く南風のこと。下町の路地奥に、昔からの贔屓(ひいき)筋が良しとする、当初からの味に拘(こだわ)った洋食屋があるのだ。店のドアの辺りには近くの桜木から運ばれてきた花びらが風情を醸す。季語「桜まじ」(春)。

描き損じる眉の形や万愚節          熊本妙子

 4月1日、デイトの約束だったが騙(だま)されたとわかった。万愚節である。こちらは眉を描き損じ、焦(あせ)れば焦るほど思うに任せなかったというのに、とんだ体(てい)であった。二の足を踏まなかった自分を悔やんだのだった。季語「万愚節」(春)。

祝日の暮れてゆくなり木の芽和        東隆美

 春の祝日である、何処かに伸び伸びとした解放感がある。「暮れてゆく」には、春のゆったりとした時間の流れを感じる。夕食の木の芽和を作っているのであろう。木の芽は山椒のこと、いい香りだ。楽しい夕食になりそう。季語「木の芽和」(春)。

座敷開け雛に見せたる峰いくつ       岡田敬子

 山深い旧家なのだろうか、座敷には上巳(じょうし)の節句の段飾りの雛たちだ。開け放たれた座敷からは連山の峰々が迫る。座敷からだと、雛たちには連山の全ては見えない、中央に座す幾峰かだ。牧歌的な時間がながれる。季語「雛」(春)。

散髪屋のタオル空色春疾風         マーぺー

 散髪のとき首に掛けるタオルか、首の周りが春になった感じ。が、唐突に春の疾風である。これは浅春(せんしゅん)の気圧のいたずらなのだ。春への序章である。散髪屋が春を先取りした。季語「春疾風(はるはやて)」(春)。

ペットは孔雀と言ふ女四月馬鹿       白石実

 ペットが孔雀は稀であろう。稀にでも無いか、意表を突かれた。突拍子もないエイプリルフールだ。はたしてこう言う女は手強い?手強くない?。季語「四月馬鹿」(春)。

夜桜や小野小町と楊貴妃と         東英幸

 夜桜見物である。桜木に「楊貴妃桜」はあるが、「小野小町桜」もあるかもしれない。さらに「クレオパトラ桜」が出来たら面白いと思うが、私だけかな。実現すれば花見も益々楽しくなるだろうに、植木屋さん頑張れ。季語「夜桜」(春)。

(東英幸 記)

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松山と俳句(俳都松山俳句ポスト)

 

以下の情報は松山市ホームページ『俳都松山俳句ポスト』を参考にいたしました。

俳都松山俳句ポスト

俳句ポストは、昭和41年に子規・漱石・極堂生誕百年祭の記念事業の一つとして観光俳句を募集し、好評を得ました。
そこで、昭和43年5月に松山城長者平へ第1号の俳句ポストを設置し、第2号を同年9月に子規堂、昭和44年4月には道後温泉本館へと、年々俳句ポストを増やし、現在は主要観光地や道後温泉のホテル・旅館、路面電車や四国八十八箇所霊場のお寺など、80か所以上に設置しています。
平成22年からは、小説『坂の上の雲』ゆかりの県外の都市にも10か所以上設置しています。
また、平成24年4月から、海外第1号として欧州連合(EU)の首都ブリュッセルに、平成31年1月からは、台湾・台北市にも設置し、俳句文化の魅力をPRしています。
平成30年度に50周年を迎え、俳句ポストの名称を「俳都松山俳句ポスト」に変更したほか、選句の回数を四季に合わせて3か月に1回になりました。松山の俳句文化を春夏秋冬お楽しみいただけます。
お気軽に投句してください。

俳都松山俳句ポスト 市内設置場所⇒令和5年9月現在、87か所です。

※3ヶ月に1度開函され、松山の著名俳人により選出された句は、松山市ホームページ、愛媛新聞紙上、ポスター掲示により、発表されています。

想いをつなぐ『終活俳句』を募集しています!

一般社団法人終活サポート協会は、人生をよりよく生きるための『終活』をサポートするため、終活相談やオリジナルエンディングノート「ありがとうのことづて帖」の発行、終活セミナーなどの活動を行っています。

年3回発行中の機関誌『終活のススメ』では、終活について詠む「終活俳句」を掲載しています!

詳しい情報はコチラ→ 想いをつなぐ『終活俳句』募集


※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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