湾仔にも夜のお店が密集しています。ヘネシー道路とグロセスター道路に挟まれたブロックです。怪しいお店もありますが、だんだんと数が少なくなっていてそのあとに欧米人を相手にしたお店ができています。
この地区は、日本軍がかつて占領支配していたところです。日本兵の歓楽街であったという記録があります。
夜ともなれば、フィリピン人のメイドさんが集まってきます。ディスコも3つほどありました。経営者は香港人です。
彼らが最も警戒するのは、イスラム―アラブ系です。入口でチャージを前もって払うわけですが、日本人、フィリピン人、欧米系からはとりません。
フィリピン人のメイドさんはうっ積されたものがあります。何時間でも踊っています。欧米のビジネスマン、軍艦が入港した時には若い米兵で通りまであふれます。街頭ではたくましい筋骨隆々のMPがパトロールをしています。
そんな時、トラブルは発生します。トイレの横の隠し戸にあるビールを盗んで飲んでいた2~3人のグループがいました。
私はディスコで踊るほどの元気はないのでカウンターでビールを飲んでいました。カウンターの内にいた従業員は、すぐさま棒を持って振り上げめった打ちです。彼らもあっという間に店の外に飛び出していきました。すぐさまMPの登場です。
湾仔には、よくイギリスやアメリカの軍艦が停泊しています。又、ある時私がビールを飲んでいると、すぐ隣の男2人が殴り合いとなりました。私も後ろに引いたのですが、余地がありません。
とりあえず殴り合いをしている男のけつを右手で押し込む事しかできません。お客が混み合っていたのです。
もう一方の左手は私のビールをこぼさないようにしていたわけです。
やがてバトルは終りました。何事もなかったかのようにまた元にかえります。奥の方のディスコは、ケンカの最中であってもそこには別の時間が流れています。
見知らぬ男にはうかつに声をかけてはいけません。ましてその男が女性を連れていた場合には、絶対その女性には声をかけないことです。危険です。
香港にいる在留邦人は、湾仔には来ません。どこへ行くかというと、銅鑼湾のカラオケバーです。日本のそれと全く同じです。
フィリピン人のホステスがそばに座って、カラオケを歌わせて「うまいですね」の連発です。
香港といえばマフィアと麻薬ですが、1997年の返還を節目として、麻薬の中毒者は街道から消えてしまいました。かつては湾仔の高架下に横たわっていました。
今は生活困窮者の老人が少しいるだけです。ボランタリーのメンバーが相談と食料を支援しています。
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