自作農の貧乏百姓の小せがれがやっと奨学金をもらって学校に行かせてもらっている身にとっては、身を削られる思いです。迷いましたが、親を理由に日和っていくのもおかしい。こんなことを言い出したらそもそも学生MOは成立しない。
闘わない理由を見つけようとしたらいくらでもあります。
親が私の卒業を待っているからとか、自分は身体が弱いから、彼女がいるから、就職ができなくなるから、理由はいくらでも見つけることができます。
もう一つの問題は、左翼の連中と付き合いながらじつは中間に位置している連中です。この連中は権力に利用されやすい。
60年安保を闘った日共民青(=日本共産党民主青年同盟)は、権力が欲しがっている情報を提供する学生・活動家に過敏でした。
活動家を尾行する。まずいっしょにマージャンをする。情報(ビラ・人間関係)を持ってくれば金品を提供する。香川大日共民青は当時、こうした学生を現場で捕まえて、中国の文化革命に見習い、自己批判書を書かせる。これで新左翼はトロツキストであり、権力から金をもらっているというキャンペーンの出来上がりです。
挙句の果てはフリーセックをしているとか、外国から金をもらっている、日共つぶしが目的である、とか60年安保ならまだしもいざ知らず、こんなことを云って得点を稼いでどうなるのか。うた声喫茶に行ったり、女子大学との合ハイばかりやらず少しは権力にぶつかってみろ!と云いたい。
民族・民主革命ですから、一般学生に人気のあることばかりやっていて、あれから50年、そろそろ革命をやらないと日共、民青さん、つじつまが合いませんよ。
レーニン主義、科学的共産主義、今の民主主義は一定評価できるといつも云っていた。だったら、もっとまじめに権力と闘え!
パン屋さんになることを決意した者はその開店に向けての準備を全部やり切る。
サラリーマンになること、その会社と運命を共にすること、その会社で何をやるかはその人の決意と準備次第です。
ものがたりの始源には必ず決意がある。
おばあさんが桃をひろって、中から赤子が出てきたとき、おばあさんはその子を強い子にしようと決意した。
桃太郎が悪いことをする鬼をやっつける決意をした。
サルやキジはおばあさんがつくっただんごをもらって、一緒に鬼退治をする決意をした。
まさか、桃太郎の話から私が決意したわけではない。私は、自分の身体をかけて権力に突撃しようと決意したのです。
突撃していってその向こうに新しい地平が見えると思ったのです。
時代の雰囲気もあった。音楽にしてもあの暴力的なビートルズ、ロック、ポップ旋風がありました(破壊的なリズムと平和へのあこがれがあったのです)。
何もかも壊してしまいたい衝動、緊張が権力への突入にかりたてられたのでしょうか。
見えた地平は厳しい檻の中、世間と隔絶された別世界でした。
フーテンの寅さんが手にしたと思った瞬間、トラの恋愛がこわれてしまうあの映画みたいなものであったのですが。
トラも私もくじけず生きています。寅さんはスクリーンの中で生きており、私は古本屋としていまだ意志はくじけず、抵抗しています。
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