― ポルノの氾濫はどの国もアウトですが ―
1点目、最初のころはうまくいった収支バランスは、2,3年たつうちに悪くなっていきました。
常時3~4名いた人員を減らすことにしました。
解雇を言い渡すのは心苦しかったです。現地スタッフによると「雇用の悪さがあり、賃金も上昇しない」とのことです。
親日的であり有能なスタッフをカットするのはじつに心苦しかったです。
このような時経営者は言いようもなく、罪の意識があり孤独になります。
イギリス植民地の中で、夜昼となく2,3つの職を持って働くのは当たり前の社会です。申し訳ない気分でした。
以上の解雇・整理の件が次の大きな事件(ポルノ法違反)につながっていくことになったのではないでしょうか。
次の2点目は私の判断ミスです。
どの国においてもポルノのはんらんは、性秩序や社会秩序を乱すものとして悩みの種となっています。表現の自由との兼ね合いがあるにしても教育上の問題があります。青少年への悪影響から一定の取り締まり対象となっています。
私はここで大きなミス ― 街中にこの種の雑誌があふれているから ― 私も売っていいのではないかと考えていました。これは「たくさんの人がやっているからいいのだ」という誤った認識です。実際には、香港にはポルノ規制法 ― obsene Articlesがあって、ここでは、4つのステージがあってそれぞれ取り締まり・指導の対象となっています。
ただこのことの理解は、香港人と違う外国人には判断するのが難しい点はあります。日本と同じく、18禁の表示義務もあります。この点では日本よりきびしいように思われます。
ポルノの物品については、違法かどうかを判断する審査委員会(裁判所の中)もあるということは後でわかったことです。
3点目は日本の週刊誌の正月記事です。
前年の12月に出版・本事情についてのインタビューをうけていました。
1998年××週刊誌の1月号には、香港での巷にあふれているコピー本・ポルノ本のはん乱を写真記事で大きく取り上げていました。この記事の中で「私が言ったこと」をつなぎ合わせて、あらかじめ決めていた箇所に当てはめていく手法です。私の言ったことは少しも載せることなくまるで香港が無法地帯であるかを印象付けようとするものでした。香港の現実、どのように健全に発展しようと努力しているのかが欠如していたのです。
きちんとした調査もせずに、香港をおとしめていく記事です。これでは日本人の香港観がさげすみのものとなっていく恐れがあります。恥ずべき内容でした。
現実には香港では著作権の保護をしているし、違反するものは厳しい制裁を科しているのです。
コピー品を押収して、それをブルで踏み砕くことによって取り締まりを強化しています。
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