【問い】法人としての会社設立のきっかけはいつでしたか?
答:
山越本店が何とかやっていけるようになった頃、信用金庫の支店長から、会社法人を作ってはどうですかと提案がありました。
個人商店が年収700万円を超えると、会社をつくっておいたほうが税務上得であるとの助言を受けました。
それと従業員が増えていくと、年金・健康保険への加入問題が起きてくるので個人商店では対応が難しい、という2点から設立しました。
【問い】山越本店、その他7店舗は順調に経営できたのでしょうか。
答:
まことにおかげさまで、街から郊外ロードサイドの時代3~5年間は平和でした。
しかし、好調の中にも、問題が出始めていました。
利益が出ているにもかかわらず、資金繰りに苦しむことになりました。
従業員に相談するわけにもいかず、内心にとどめていました。
従業員から見れば、売り上げが上がっているのだから、給料を上げてくれと思うようになるのは当然でしょう。
社長としては、それにこたえようとします。
中古市場の特性は、在庫問題です。上から次々と水を足していかないと、飲み水(=売上)はありません。
とにかく、7~8店舗で、お客が持ってくるものはどんどん買いまくっていったのです。
当然売れ残り、ダブつきも出始めてきました。ことの重大性に気づかないのです。
社長としての私は大雑把に考えているだけで、問題の本質を見抜く力はありません。
【問い】不良在庫がどのようにして発生し、その結果はどうなるのですか。それでどうしましたか。
答:
一番の問題は、ファミコンソフトの仕入、そのうちの新品仕入が問題だったのです。その金額が大きいのに驚きました。
①新品の仕入れは正価の80%現金です。正価で売れて20%の利益ですが、そうはいきません。
新品はすぐに20~40%と下っていく商品が多いのです。それなのに写楽堂では売価変更を行っていません。
もともと新品をやり始めた目的は、ファミコンファンを逃さないようにして、その客が中古として売りに来ることを当てにしていたのですが、外れていました。新品は、最初はドッと売れるのですが、大半は売れ残っています。
帳簿上は、定価の80%仕入れが記入されていますから、在庫が大量に残っています。財務上利益はすこし出ているのですが、資金ショートを起こしていたのです。
すなわち利益分が在庫として残っているわけですから現金不足です。いわゆる黒字倒産にもつながります。
それで写楽堂がとった対策はシンプルなものです。
①新品については、今ある在庫値段の60%で売って現金にしていくこと。これを損切りと云います。
②中古品については、同じく80%で売って現金化していくこと。
この2点によって資金繰り、マネーフロウがうまくいきました。
メデタシではなく、ダメダシとなりましたが、現金の回収がより大事なことです。
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2022年10月3日〜、毎週月〜金の12:00〜17:00に写楽堂安城寺店にて店売りを始めます。
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