まいぷれ五・七・五

句会は、それぞれ決まったテーマに合わせた句を詠みあうもの、持ち寄った句の互選・互評を行うものなど、その形式には結社や流派などによってさまざまな違いがあります。
数々の著名な俳人を輩出した松山市では、句会が盛んに行われています。
今回まいぷれ編集部では、発足からおよそ30年の歴史がある由緒ある句会「無人駅句会」へ取材に行ってきました。
1991年3月、代表の東英幸氏をふくめた俳句仲間4人が集まりから「無人駅句会」は発足しました。
当時の会場は東氏の自宅でした。部屋の窓を開けると間近には無人駅であるJR市坪駅があり、句会の名前は満場一致で「無人駅句会」に決まったそうです。
季節の風景を詠んだもの、日々の暮らしを詠んだものや自分の子のことを詠んだもの。参加者の年齢や環境によって、詠むものは変わっていったといいます。ときには手料理を揃って食べながら、ときには夫婦円満の秘訣を話しながら。現在は市坪南集会所に会場を移し、月に一度机を囲んで句を詠みあっています。
まいぷれ編集部がお伺いした3月3日の句会では、9名の会員の方が参加していました。
無人駅句会での投句には、テーマはありません(気が向いたらテーマを設けて楽しむこともあるそう。のびのびと楽しんでいらっしゃるのがよくわかります)。
句会は以下のように進められました。
1.あらかじめ、7句ずつ持ち寄った句を無記名で短冊に書く。
2.すべての短冊を集めて、清記用紙に参加者全員で書き、通し番号を振る。
3.清記用紙を順番に回し読みしていき、すべての句の中で一番好きな一句(「天」と記す)を含めた、出区数の一割弱を選びます。
4.天の入った句を通し番号順に披講し、選句をした人に感想を聞く。
5.それぞれの句の作者が名乗り出る。
「集いの文化」としての俳句を大切にしている無人駅句会では、参加者全員が平等に意見を述べ合うことを大切にしています。
厳しい意見も出ますが、一つひとつの句についての感想を述べ、言葉を楽しむ。そんな雰囲気が見受けられました。
最後に、今回の会で詠まれた句からいくつかご紹介します。
「俳句に於いて座というのはかなり重要な位置を占めていると思う、植物が根を下ろす土のようなもので、その土壌が肥沃か否かはその座の活力にかかっている」と東氏は語ります。
これからも無人駅句会という場所の活力が、秀作を生み続けていくのだと確信させてくれる時間でした。
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