香港銅鑼湾に1994年4月21日、店のオープン初日、予想以上にどっと香港人が押しかけてきました。
在留邦人はボツボツ、中学生・高校生も来ました。
80%以上の客は香港の若者です。彼らにとっては日本の本は洋書です。
私達が米書を読むのは難々であるのと同じく、彼らにとっても同じです。
料理や音楽、スポーツ、ファッション関係の雑誌がよく売れました。
日本コミックについても彼らはテレビでも放映されているからよく知っているのです。
私がその時まで知らなかったこと―それは香港の若者にとってマクロス・ガンダムが特別な存在であること。
地球への侵略と闘うというテーマは、そのまま英植民地の歴史と現在につながっていく心情ではないでしょうか。
アニメ本だけでなく、フィギュアも人気があります。
アニメでは、クレヨンしんちゃんが人気です。漫画本としてはドラえもん、ウルトラマン、亀有、水島新司のドカベン、スポーツまんがはあまり売れません。
スタジオジブリの作品は超人気です。
Hobby Japanも古いものが人気で(プラモデルの変形技術の情報が載っていた)、松山の古本屋で買って、香港に持っていきました。すなわち、セドリをやっていたわけです。
彼らは、日本のアニメ放映とウルトラマンのフィギュアで育っていったわけですから、日本の古本屋が香港に来るということで、大変な賑わいでした。ホクホク感を味わいました。
次に売れたのが日本の音楽です。
ジャパンポップスと言われるものです。
安室奈美恵、MAX、嵐、ジャニーズなどの写真集、コンサートパンフが高い値で売れました。
中森明菜、酒井法子、シャ乱Q、木村拓哉はみなプレミア本です。
予想外なのは、日本のコミック・グルメコミックなんかは売れません。
在留邦人の子供たちが買っていくことはありましたが。
日本のこれらアイドル写真集、音楽、そしてアダルトDVDなんかはよく街角のスタンドでもコピーものが売られていました。
九龍サイドにはビル一棟1~4階まで日本関係のものが売られている有名な「SINO=シノ中心」があります。
店舗の数では150~200位ありました。
また、香港島サイドでは、日本のテレビドラマコピーが堂々とレントされいるところもありました。
毎週新しいものが到着していて、在留邦人の家族、香港の若い人たちも利用していました。
アダルト雑誌はほとんど売れません。日本で売れているほどには売れません。どうして売れないのかは私にはわかりません。
香港の厳しい植民地下での生活なのか、私には説明できません。
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