松山ゴルフショップ特集
(更新)

ゴルフ好きの間で注目を集めている1本が日本を代表するクラブメーカー・プロギア(PRGR)の新作ドライバー「RS DUO(アールエス デュオ)」です。まいぷれ編集部は、松山市久万ノ台のゴルフ専門店FROG GOLF(フロッグゴルフ)の小岡さんに、このRS DUOがなぜこれほどの反響を呼んでいるのか、その開発背景から4層複合フェースの中身、そして選び方のポイントまでお話を伺いました。
まず驚かされたのが、発売前の段階からの反響の大きさです。RS DUOの先行予約は6月1日からスタートし、7月に発売になりました。FROG GOLFでも、発売前から予約が数多く入っている状態だったそうです。
小岡さん:
「今回のプロギアさんの新しいドライバーは、先行予約の段階からお客様の反応がすごくいいんです。YouTubeでの評判というか、試打動画がすごく良くて、それを見たお客様の方から問い合わせをいただくことが結構あって、予約受注分もかなり入っていたんですよ。ここ最近の日本ブランドではかなり珍しい動きを見せていると思います」
近年はどうしても海外ブランドのドライバーが人気を集めがちです。そうしたなかで、日本メーカーの新作にこれだけの熱量が集まるのは、小岡さん曰く「かなり珍しい」ことなのだそうです。メーカー側にも過去最高クラスの予約が入っているとのことで、ユーザーの期待度の高さがうかがえます。
小岡さん:
「メーカーさんからも『過去最高の予約分が入っている』という話をいただいていて、ユーザーさんの興味はすごく深まっているんじゃないかなと思います。今回はやっぱりYouTubeが響いているんでしょうね。あらゆるプロが動画を出しているので、そのあたりも大きいのかなと思います」
RS DUOの魅力を語るうえで欠かせないのが、プロギアというブランドそのものの立ち位置です。ここ10年ほどでゴルフを始めた方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、長くクラブに触れてきたゴルファーにとっては、特別なイメージを持つブランドだといいます。
小岡さん:
「20年、30年ゴルフをやっている方からすると、プロギアさんはちょっと高級ブランドというか、そういうイメージが強いブランドなんですよね。なおかつ、クラブに関しての開発技術で言うと、ちょっと抜きん出ているようなメーカーさんなんです」
ただ、その先進性ゆえの「もどかしさ」もあったと小岡さんは振り返ります。技術や着眼点があまりに時代の先を行きすぎて、発売当時は評価を得られないまま終わってしまうクラブも少なくなかったというのです。
小岡さん:
「画期的なアイデアで新商品を出しても、そこまで大きく売れず、5年、6年後に他社さんが類似する技術のクラブを発売して、うまい具合に出したものがバンと売れたりする。僕らからしたら『それ、もう5年前の技術なんやけど』ということが結構あったりします。ちょっとかわいそうなブランドなんですけど、でも技術的な開発や着眼点はすごく面白いんですよ」
今では当たり前になったカーボン複合ヘッドやヘッドスピード理論も、もとをたどればプロギア発信で動き始めたものが多いといいます。海外ブランドが市場の中心となった今もなお、日本の開発力という点では一歩抜きん出ている、というのが小岡さんの見立てです。
そんなプロギアが、じっくりと時間をかけて世に送り出したのが今回のRS DUOです。長い開発期間を経て、満を持して登場した1本だといいます。
小岡さん:
「今回のモデルは、8年ほどかけてじっくり開発してきたそうなんです。それだけ時間をかけて、素材や設計を練りに練って仕上げてきた。満を持して、という言葉がぴったりのドライバーだと思いますね」
そのモデルの名が「RS DUO」。この「DUO(デュオ)」には複合という意味が込められています。そして実はこのネーミング、20年ほど前に大ヒットしたドライバーと同じもの。当時、競技志向のゴルファーやゴルフ熱心な層が飛びついた1本と重なる名前なのだそうです。
小岡さん:
「20年ぐらい前に、競技志向の方やゴルフに熱心な方が結構飛びついたドライバーがあって、そのネーミングと一緒なんですよね。その時代を知っている方は『おお、懐かしいな』と言われる方も結構いらっしゃると思います」
では、その「複合」の名を冠したRS DUOは、何が複合なのか。答えはフェースにあります。今回のドライバー最大の目玉は、フェースを4層構造にした新開発の「DUOフェース」(特許出願中)です。小岡さんに、その中身を1層ずつ解説していただきました。
この4つの素材を1枚のフェースに一体化させたことが、飛びの鍵だといいます。
小岡さん:
「メーカーが言うには、4層構造を一体化させることで、ボールの潰れ具合を抑えられるんです。実はボールって潰れすぎると飛ばないんですよ。その潰れ度合いをある程度抑制しつつ、極薄のチタンフェースがしっかりたわんで弾いてくれる。それによって初速をすごく上げられて、初速が上がれば距離が出ますよ、という構造になっています。ここが今回いちばんのポイントですね」
プロギア公式では、この構造を「Wインパクト」と表現しています。表層のカーボンアウターカバーがボールの変形を抑えてスピン量を安定させる「ファーストインパクト」と、極薄高反発チタンが大きくたわんで強烈に弾く「セカンドインパクト」。この2つのインパクトが重なることで、RSシリーズ史上最高の初速と、これまでにない超打感を実現したとしています。しかも高反発エリアが広いため、芯を少し外した当たりでも距離のロスが出にくいというのも見逃せません。
小岡さん:
「通常、飛ぶエリアってすごく限られてくるんですけれど、今回は高反発エリアが広いので、多少芯を外したとしても、そんなに距離のロスは出ないのかなと思います。そういうフェース素材で、今回は出してきていますね」
RS DUOには、前作と同じく3タイプのヘッドが用意されています。それぞれの性格を、小岡さんに整理していただきました。
興味深いのは、メーカーがプロにテスト依頼をしたときの傾向です。一般的なイメージとは少し違う結果が出たといいます。
小岡さん:
「意外と、女子プロの方がハード系のRS FやRSを選んだり、男子プロの方がMAXを選んだりするそうなんです。これは力があるからF、力がないからMAX、という単純な話ではなくて。女子の今の主流のクラブ軌道が当てはまったり、逆に男子プロはアッパーブローに打つ選手が少なくて球が低めなので、上がりやすいものを選んだり。そういう理由なんですよね」
だからこそ、小岡さんが強調するのは「先入観で決めないこと」です。カタログのイメージやスペックだけで判断するのではなく、まずは実際に打って選んでほしいといいます。
小岡さん:
「力がないからMAX、力があるからF、というわけではないんです。だからお客様には、一度全部打っていただいて、どれが自分に合うのかを選んでいただくのがいちばんいいと思います。前回のタイトリストのときもそうでしたけど、やっぱり実際に打ってみるのが確実ですね」
RS DUOがいかに独特なヘッドか。それを物語るのが、店舗向け資料に記された数値だと小岡さんはいいます。まず1つ目が「重心距離」です。シャフトの軸線からフェース面上の重心位置までの距離を指す数値で、近年は大型ヘッドが主流となり、多くのメーカーが40ミリ以上に設定しています。
小岡さん:
「今は大型ヘッドがすごく主流になっていて、ほとんどのメーカーさんが重心距離40ミリ以上なんです。ものによっては48ミリ、50ミリと、シャフトから5センチぐらい離れたところに重心があるものもあります。でも今回のプロギアさんは、どのタイプのヘッドでも40ミリを切っているので、比較的フェースコントロールしやすいヘッドに仕上がっているんじゃないかなと思います」
重心距離はわずか1ミリの違いでも打感や操作性が変わってくる、非常に繊細な部分だそうです。そこをあえて40ミリ未満に抑えているところに、人がコントロールしやすい「心地よい重心距離」を追求したメーカーの意図が感じられるといいます。
2つ目の数値が「慣性モーメント」です。数値が大きいほどミスに強くやさしくなる一方、飛距離が伸びにくくなり、フェースターンもしづらくなるという側面があります。ここでもプロギアは独自路線をとっています。
小岡さん:
「トーからヒールにかけての慣性モーメントは、一般的なモデルで5,000から5,500ぐらい、ルールギリギリまで攻めているものが多いんです。それに対して今回のプロギアさんは、4,000から、大きくても4,900までしか出していない。数値を上げればやさしくはなるんですけど、飛距離が出なくなるし、フェースターンもしづらくなる。そこを取るよりも、しっかりフェースターンできるヘッドに仕上げたほうがいいよね、という考えで作ったんじゃないかなと思います」
一般のアマチュアゴルファーには、フェースをしっかり返して球をつかまえたいという方が多いもの。そうしたニーズに応え、あえて慣性モーメントを抑えて、フェースを返しやすく、球がしっかりつかまる設計にしている。近年のドライバーとしては、かなり異色の考え方だといえそうです。
小岡さんは、このRS DUOの登場を、ゴルフ業界全体の流れのなかでとらえています。というのも、近年のドライバーは「代わり映えしない」ものが増えていたというのです。
小岡さん:
「ルールの範囲内での正解みたいなものが、もう頭打ちになりつつあるのかもしれません。前のモデルだろうが最新モデルだろうが変わらない、という人が結構いて、2代前のものを使い続けている方も多いんですよ。だから新しい商品がなかなか回らないという、ゴルフ業界のちょっと深刻な状況があるんです」
その停滞を打ち破るきっかけになったのが、意外にも「異業種の発想」でした。今年の初めにミズノが発売した、軟式野球のバットの素材を活用した特殊フェースのドライバーが大ヒットしたのは記憶に新しいところです。
小岡さん:
「軟式野球のバットの素材を使ったフェースで、そのバットがすごく飛ぶというので、野球を知っている方が結構飛びついたんです。そういう変わり種にはユーザーさんも反応するんですよね。今回プロギアさんが出したフェースも『今度はこんな構造なんだ』と、皆さんYouTubeをよく見るので、興味を持たれる方が多いんじゃないかなと」
同じスポーツ用品でも、少し違う競技の技術や、まったくの異業種のノウハウが交わることで、新たな発想が生まれてくる。それが今年のゴルフギアのひとつのキーワードなのかもしれません。
RS DUOはドライバーだけではありません。同シリーズからフェアウェイウッドとユーティリティも発売されます。こちらはドライバーのような4層フェースではないものの、初速重視の設計は共通しています。
小岡さん:
「フェアウェイウッドとユーティリティも出るんですけど、こちらはフェースをどうこうというものではないので、シンプルに初速重視ですね。うちの機械で測っても、他社さんより1メーターぐらいは出てくれる印象です。ただこれは、練習場のボールで打つより、コースで使う本球で打ったときのほうが、違いが分かるような気がしますね」
数値だけでなく、実際のラウンドでこそ効いてくる。そう語る小岡さんの言葉には、長年クラブと向き合ってきた実感がにじんでいるようでした。
ここまで語ってきたRS DUOの魅力は、やはり実際に打ってみて初めて分かる部分が大きいものです。FROG GOLFには、話題の「PRGRサイエンスフィット」やFlightScope社の「X3」といった高精度な計測機器がそろっており、お客様一人ひとりのスイングを正確にデータ化したうえで、最適なヘッド・シャフトの組み合わせを提案しています。
オーナーの小岡さんは、大手ゴルフ量販店で長年店長を務めたのち独立した、豊富な経験の持ち主です。感覚的な悩みも言葉にしやすく、ゴルフを始めて数か月の初心者の方から、長年プレイされているベテランの方まで、それぞれに合った1本をていねいに探してくれます。
小岡さん:
「RSは3タイプありますし、シャフトとの組み合わせでも表情が変わります。カタログのイメージだけで決めてしまうより、ぜひ一度、全部を打ち比べていただきたいですね。そのうえで、自分にいちばん合う1本を選んでいただくのが確実だと思います」
日本ブランドで異例の反響を呼んでいるプロギア「RS DUO」。8年越しの開発で満を持して世に送り出された、渾身の4層複合フェース。気になっている方は、ぜひFROG GOLFでその初速と打感を体感してみてはいかがでしょうか。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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