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松山ゴルフショップ特集

【Titleist革新の系譜】Tシリーズアイアン徹底解説(前編)~フィッティング重視の新時代~

更新)

提供:FROG GOLF

2025年8月、タイトリストから待望の新しいアイアンシリーズが発表されました。「Tシリーズ」と名付けられたこの新ラインナップは、従来のタイトリストアイアンの概念を大きく変える革新的な製品となっています。

 

今回は前編として、FROG GOLFの小岡さんにTシリーズの概要とフィッティングの考え方について詳しくお話を伺いました。

 

小岡皇王さん
FROG GOLF店主プロフィール
小岡皇王さん
大手ゴルフ量販店の店長を長年務めた後、2018年10月に地元松山のゴルフ練習場内2階に「FROG GOLF」をオープン。練習場インショップという環境にありながら、店内にもPRGRの新型の弾道・クラブ軌道計測機器を完備し、お客様のゴルフのお悩みの原因をしっかり解析。的確なアドバイスのもと最適なクラブをおすすめしている。長年の経験によるクラフト技術で丹念に仕上げられたクラブは、お客様から高い評価を得ている。

FROG GOLF

ゴルフ用品販売、クラブフィッティング、クラブ加工・修理

高精度機器でスイングを分析! 自分に合うクラブが見つかる専門店

松山市久万ノ台169-1 内海ゴルフガーデン2階

5つのモデルで構成される新Tシリーズ

 

まいぷれ編集部(以下、編集部):今回発表されたTシリーズについて、まず全体的な構成を教えてください。

 

小岡さん:
「Tシリーズは大きく分けると4タイプ、正確には5タイプのモデルがあります。T100、T150、T250、T350、そしてT250にはハイローンチモデルも用意されています」

 

T250のハイローンチモデルは、通常のT250よりもロフトが寝ており、ボールが上がりやすく、かつ軽量に設計されているのが特徴です。これにより、より幅広いゴルファーのニーズに対応できるラインナップとなっています。

 

数字が示す難易度のグラデーション

 

編集部:各モデルの違いはどのような点にあるのでしょうか。

 

小岡さん:
「数字の小さいモデルから徐々に数字が大きくなるにつれて、一般的に言う『優しい』モデルになっていきます。プロが主に使っているのはT100とT150ですね」

 

具体的な違いとしては、以下のような特徴があります。

  • ヘッドの大きさ:数字が大きくなるほどヘッドサイズが大きくなり、ミスヒットに対する寛容性が向上
  • ロフトの設定:優しいモデルほどロフトが立ち、高弾道で飛距離を出しやすい設計
  • 初速性能:数字が大きいモデルほどボール初速が出やすい構造

革新的なフィッティングシステム

 

今回のTシリーズで最も注目すべき点の一つが、全モデルに搭載された可変システムです。

 

小岡さん:
「今回のシリーズは、全てロフト角とライ角が調整できる可変システムになっています。スリーブの組み合わせで調整するんですが、専用の一覧表があって、これを使ってフィッティングをしていきます」

 

この可変システムにより、±1度のロフト調整や、1~2度のライ角調整(アップライト・フラット)が可能となり、個々のゴルファーに最適なセッティングを提供できます。

 

タイトリストが提唱する新しいフィッティング手法

 

タイトリストは今回、従来とは異なるフィッティング手法を推奨しています。

 

小岡さん:
「メーカーサイドからすると、体力やヘッドスピード、体格に関係なく、まずは一通り全てのモデルを打ってもらいたいと言っています。T100から350まで、全て打っていただくんです」

 

編集部:従来の「体力に合わせてモデルを選ぶ」という考え方とは大きく異なりますね。

 

小岡さん:
「そうなんです。全部打っていただいた中で、何を基準にフィッティングしていくかというと、基本的にはボール初速なんです。もちろん飛距離も見ますが、ボール初速と芯に当たる確率の高さを中心に見ながら、シャフトを選んだり、ロフトとライ角を調整していきます」

 

ボール初速重視の科学的アプローチ

 

なぜボール初速を重視するのか、その理由について小岡さんに詳しく伺いました。

 

小岡さん:
「ボール初速によって伸びる距離が決まるんです。どのモデルでボール初速がしっかりと出て、なおかつお客様が希望される距離が出せるかを見極めます。初速が出るものをまずは選んでいくというのが基本的な考え方です」

 

これは非常に科学的なアプローチであり、感覚的な選択ではなく、データに基づいたフィッティングを実現しています。

 

距離の振り分けとトータルバランス

 

タイトリストのフィッティングで特徴的なのが、単一番手ではなく、セット全体での最適化を図る点です。

 

小岡さん:
「今までだと7番アイアン主体で、『このシャフトでこのライ角で』という風に合わせていたんですが、タイトリストの考え方は少し違っていて、トータルなんです。5番アイアンからピッチングまで、ボール初速の上がるポジションが変化する番手があるので、そこで何を入れていくかという総合的なフィッティングをやっていきます」

 

この考え方により、以下のようなコンビネーションが可能になります。

  • T100とT150の組み合わせ
  • T150とT250の組み合わせ
  • 5番・6番はT250、7番以下はT150といった細かい振り分け

小岡さん:
「こうしたコンボアイアンを結構推奨しているフィッティングになります。お客様が何ヤード飛ばしたいかという目標に対して、それに必要なボール初速が出るモデルを選んでいくんです」

 

お客様との対話を重視したフィッティング

 

データ重視のフィッティングとはいえ、お客様の意向も十分に考慮されます。

 

小岡さん:
「もちろん、優しいモデルじゃなくて難しいモデルを使いたいというお客様のご要望もあると思います。そういった場合は、コミュニケーションを取りながら、お客様が納得できる形で決めていくのが一番大事だと思います」

 

編集部:つまり、科学的データとお客様の好みの両方を考慮するということですね。

 

小岡さん:
「そうですね。お客様が何ヤード飛ばしたいか、それに対してどのくらいのボール初速が必要か、そのボール初速が出るモデルはどれかという形で、お客様との対話の中でしっかりと納得していただける形でモデルを絞っていきます」

 

実際のフィッティング現場から

 

小岡さんには、実際にお客様とのフィッティングを行った際の事例についてもお話しいただきました。

 

小岡さん:
「昨日もお客様とフィッティングをやらせてもらったんですが、最初は『このくらいの体力だからこのモデル』という先入観があっても、実際に全モデル打っていただくと、意外なモデルが最適だったということがよくあります」

 

これまでの常識や先入観にとらわれず、実際のデータに基づいてフィッティングを行うことで、ゴルファーひとりひとりに最適なアイアンセットを提供できるのがTシリーズの大きな魅力と言えるでしょう。

 

タイトリストの戦略転換

 

今回のTシリーズは、タイトリストというブランドにとっても重要な転換点となっています。

 

小岡さん:
「タイトリストというメーカー自体が、フィッティングに力を注ぐという形で戦略転換を結構してきました。今回のシリーズに関しては、そのフィッティング重視の姿勢が明確に表れていると思います」

 

従来のタイトリストアイアンは「上級者向け」「難しい」というイメージが強くありましたが、今回のTシリーズでは、フィッティングによって幅広いレベルのゴルファーに対応できる設計となっています。

 

前編のまとめ

 

Tシリーズアイアンの前編では、5つのモデル構成とタイトリストが提唱する革新的なフィッティング手法について詳しく解説しました。

 

ポイントをまとめると以下の通りです。

  • T100からT350まで5つのモデルで幅広いニーズに対応
  • 全モデルでロフト角・ライ角の調整が可能
  • 体力や経験に関係なく、全モデルを試打してボール初速で選択
  • セット全体での最適化を図るトータルフィッティング
  • 異なるモデルの組み合わせ(コンボアイアン)も推奨

後編では、Tシリーズの技術的な特徴や市場での反応、他メーカーとの比較について詳しく解説していきます。

 

※後編は近日公開予定です。お楽しみに!

 

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※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。