まいぷれ五・七・五
(撮影:和夫)
12月の「無人駅句会」はゲスト2名を交えていつもとは違う場所、久万美術館へ吟行に出掛けました。
「100年俳句計画」(マルコボ・コム)のキム・チャンヒさんの誘いに乗ったわけです。吟行も随分してなかったし、タイミングがよかった。久万美術館も久し振りで、丁度「彫刻とデッサン展」の最終日でした。句会は久万美術館のロビーが借りられたので、手際よく、ササット、ササット皆さんに進行してもらいました。
句会では参加者の全員が共通の数だけ選句しますが、その中でそれぞれが一番お気に入りの俳句を一句選び、特選句とします。今回は東氏が選句した9句の俳句をご紹介いたします。
一番人気句。特選2並選2。
久万町の住宅地区に新しいパスタ屋があって、予約してそこで昼食をした。そこにあった薪ストーブを読み込んだ句。薪ストーブに気付かなかった人もいたようだが、薪ストーブが新鮮でいい。小春日和の窓からの眺めも静けさに溢れている。街では絶対味わえない。
二番人気句。特選2並選1。
冬に入っても落ちないで枝先に枯れたまま残っていることがままある。そこには風情充分。木の上ばかりに気を取られていると、水を含んだ落ち葉に足を取られるから用心用心。思い出も、何時までもしがみついてると足下を掬われるからね。
三番人気句。並選3。
十二月八日は太平洋戦争の開戦日だ。永い年月を経て平穏を手にした。今、山間の小さな美術館にいる。午後の陽の緩みの中に閑かさが際だつ。この閑かさは、これから生まれて来る者たちへの、平和のメッセージである。
作者はデッサンのちょっとした直線に造形の冴えを感じ取ったのだろう。折しも季節は冬、「直線の冴え」が醸す寒気に冬の当来を見逃さなかった作者の詩精神をみたような。
過疎化の進む町は、あっという間に限界集落だ。久万町とて例外ではない。「うどん屋」も商売は成り立たないだろう。閉店の札が寂しい。田舎の風情で、あちこちに歳用意の吊し柿を散見。そこにかすかに人の匂いが残った。
山茶花は初冬の花と記憶する。生垣に植えられる事がよくある。色は赤と白で、まだらもあるようだ。想像するに、男達は坂道を下っているみたいだ。しかも垣根の連なる坂道。小春日の中、とりとめもない話に男達は上機嫌の様子。
観念句のようで、いま一つ把握しかねるが、建物かオブジェか、兎に角美しい造形の影の中に少女達がいる、そしてその少女らの息吹が造形に命をもたらしたように感じたのか。
「神の留守」は初冬の季語。諸国の八百万の神々は出雲へと向かう。よって、神社には神が不在となる。神のいる前ではこそこそ話だったが、神が不在ともなれば、悪口も大声を厭わない。しかし、神々はご存じですぞ。それでこその神なのだから。
ピザに乗ってるチーズはモッツァレラチーズが多い。あのとろけ具合がたまらない。釜からだされた熱々のピザは冬の寒さも何のその、至福の時である。僕の好みはマルゲリータかな。
(東英幸 記)
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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