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まいぷれ編集部が行く!【松山・伊予・東温・松前・砥部】

道後温泉本館保存修理工事見学会2019 2019年10月26日(土)

前代未聞! 道後温泉本館が営業しながら2期7年間の保存修理工事

2019年10月26日(土)第3回「道後温泉本館保存修理工事見学会2019」へ行ってきました。

3000年ともいわれる道後温泉の歴史の一部を垣間見て、俄然、2期7年間の保存修理工事に興味が湧きました。

 

見学会の所要時間は約60分

・事前説明

・道後温泉本館内部、外部工事エリア見学

・道後REBORNプロジェクトの解説

道後温泉本館は、日本最古といわれる道後温泉のシンボルで、「神の湯」に代表される温泉施設です。
道後温泉本館の一番の魅力は、日本の公衆浴場として初めて、平成6年(1994)に国の重要文化財に指定されながら、博物館化せずに現役の公衆浴場として営業を続けているところです。平成21年(2009)に発行されたミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは、最高位の三つ星を獲得しています。
現在の神の湯本館は、道後湯之町初代町長の伊佐庭如矢が、100年後の道後の繁栄を見据え、幾多の苦難を乗り越えて、明治27年(1894)に改築した木造3階建てで、その後、明治32年(1899)の又新殿の建築、大正13年(1924)の養生湯の改築、昭和10年(1935)の改造等を経て、今日の姿となっています。建物設計は、松山城の城大工棟梁の家系である坂本又八郎で、大屋根の中央にギヤマンを使用した塔屋(振鷺閣)を載せ、その上には道後温泉ゆかりの白鷺が据えられ、西洋の技法を取り入れたトラス構造を用いた壮麗な三層楼の本館となっています。

引用:愛媛松山 道後温泉( URL:https://dogo.jp/

道後温泉本館の後ろ(又新殿と霊の湯)側 道後振鷺亭前から撮影

素屋根の組立とラッピングアート

素屋根の組立作業は夜間に周囲の道路を通行止めにし、短時間で正確に行う必要があるため、事前に別の場所で組立作業の手順確認を行い実施されたそうです。


6月4日(火)夜から始まった素屋根組立作業は2週間弱で完成し、その後「火の鳥」が描かれたテントシート(約1,700平米)を約1週間で施工。7月19日(金)に「道後温泉本館ラッピングアート発表会」を迎えました。


道後温泉本館ラッピングアート発表会」については、

まいぷれ編集部が行く!【松山・伊予・東温・松前・砥部】でご確認いただけます。

URL:https://matsuyama.mypl.net/article/staff-info_matsuyama

道後温泉駐車場(道後温泉本館南側に位置する冠山)より見た道後温泉本館

素屋根に「火の鳥」が描かれたラッピングアートが施されています

又新殿(御居間・玉座の間)

又新殿は皇室の方が来られた時に温泉に入っていただくため造られた日本で唯一の皇室専用の浴室です。

大正天皇や昭和天皇が入浴されたそうです。

 

又新殿の解体状況や襖絵、墨書の説明がありました。

襖や床の間は金箔装飾が全面に施された煌びやかな部屋ですが、現在は全て取り外された状態でした。

また、取り外された畳や建具、障壁画は修復を専門とする業者に持ち込まれ修復を待っている状態だそうです。

修復を担当する業者さんのインタビュー映像では、手間と費用の掛かった素晴らしい仕事だと説明がありました。


手前が御居間、奥の一段高くなったところが玉座の間

玉座の間は天皇陛下だけがお使いになられた部屋です

又新殿・霊の湯棟の天井板の墨書

明治31年とあることから竣工当時の材料とわかります。

又新殿・霊の湯 屋根

又新殿と霊の湯は、明治32年(1899年)に竣工。

銅板及び檜皮葺の木造3階建で、東側正面(道後温泉本館の後ろ側)には御成門があり、皇室の方はこの御成門から中へお入りになるそうです。


又新殿・霊の湯の檜皮葺から銅板葺への変遷の説明がありました。

又新殿の屋根は昭和44年(1969年)に檜皮葺から銅板葺に葺き替えられたそうです。

当初、赤銅色だった銅板は長い年月をかけて緑青色へと変わりました。

銅板葺の解体状況

上:銅板葺をおろした屋根    

下:銅板 表は緑青色、裏は赤銅色

南棟 屋根

南棟は、大正13年(1924年)に竣工。

神の湯本館と同じく、桟瓦及び銅板葺。

 

南棟の解体状況や屋根瓦の説明がありました。

瓦の打音調査を体験でき、状態の良い瓦は澄んだ高い音、状態の悪い瓦は濁った低い音でなりました。

瓦の色も、状態の良い瓦は灰色、状態の悪い瓦はくすんだ感じでした。

桟瓦葺の解体状況

上:桟瓦葺をおろした屋根

下:打音調査体験    

玄関棟

玄関棟は、大正13年(1924年)に移築されたと伝えられています。

「道後温泉」と書かれた看板は昭和25年(1950年)から掲げられ現在の看板は2代目。


本館改築の歴史や玄関棟の解体状況、中央廊下の説明がありました。

中央廊下の地中には陶製の排水管が通っており、これまでの工事の歴史をうかがわせる跡がありました。

見学は玄関附属入母屋棟から行い、さまざまな工事跡を確認することができました。

上:内部からも唐破風曲線が確認できます

下:看板は映画ロケのために作られました

立派な軒下飾りが何故か室内に、左側は軒樋です

軒樋から雨が溢れた跡もくっきり残っています

縦樋は柱のように木で囲われて地下の排水管へ

増築や移築で屋外が屋内になったとわかります

玄関棟横には、工事の進捗や状況が

確認できる資料が掲示されています

神の湯本館棟

神の湯本館は、明治27年(1894年)に改築。
桟瓦及び銅板葺の木造3階建で、振鷺閣と呼ぶ宝形袴腰の塔屋が入母屋造りの大屋根の上にあります。

 

外観は和風ですが、振鷺閣の窓にはギヤマンガラスが使われています。
また、振鷺閣の屋根の鷺が正面から見たときに横を向いているのは、神の湯本館竣工時の入口が現在と違っていたことを物語っています。

神の湯本館棟

伊佐庭如矢

道後湯之町の初代町長。

 

老朽化の進んでいた道後温泉本館(神の湯本館棟)を、総工費13万5千円(現在の貨幣価値で13億5千万円)をかけて改築。
莫大な費用がかかる改築に反対する町民を『この道後温泉が100年たっても真似の出来ない物を造ってこそ意味がある。人が集まれば町が潤い、百姓や職人の暮らしも良くなる』と、誠心誠意説得して完成させました。
他にも「霊の湯」や日本で唯一の皇室専用の浴室「又新殿」を増築。

伊佐庭如矢像

見学会記念品

見学を一通り終え受付の振鷺亭でアンケートに答えると、見学会記念品がもらえました。

今後も工事の進捗にあわせて、内容を変えて見学会が行われる計画があるようです。

関連資料なども都度作り替えるようなのでまた見学会に参加したいと思います。

第1号 令和元年(2019年)7月

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美容室 natural

美容室

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※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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