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まいぷれ五・七・五

「無人駅句会」4月だより


平成最後の「無人駅句会」は10名が参加し、自由なテーマで句を持ち寄りました。

今回は代表の東氏による句の解説とともにご紹介します。

 

反戦の意志あり蝶々生まれけり   岡本 哲典

東氏:

何事にも個人一人一人の意見は弱い。反戦は世界の願いであり、必然です。
でもまだまだ戦(いくさ)は無くならない。

弱い手と手を繋ぎ合わせれば強い絆となる。

か弱い、はかない蝶々でさえ生まれたことを喜び、思いっきり生きたいと願う。

 

投票の中学校の花吹雪   和夫

東氏:

選挙の投票所は昔からたいがい学校が多い。桜の咲く頃の投票は、晴れればなお心地よい。

小学校と違って中学校は何処か思いが詰まっていて、思春期の芽生えそのものである。

投票を終えて桜吹雪に遭う。束の間の青春。ふふ。

 

梅皿の梅洗われて春の星   岡田 敬子

東氏:

白磁の皿に描かれた梅の花。その皿に盛った料理の華やぎや如何に。

食事が終わって皿を洗う。

汚れが落ちるにしたがって顕われる梅の花の模様が白磁の皿の中に際だつ。

炊事の水音、夜空には春の星が朧にひろがっている。

 

四月馬鹿犬はひがしを向いたまま   東 英幸

 

電熱器余熱放ちぬ桜の夜   岡本 亜蘇

 

母と娘の二人の刻(とき)や花あかり   曽田 幸二

 

スーパーの袋下げ花の下一人   武田 淳

 

乗込みチヌ入江の潮の暮れきりぬ   熊本 妙子

 

紫木蓮夢の続きを見ていたり   東 隆美

 

 

俳句は作句も大事だが、句会に於いて選句をすることも大事

選句は主観に任せるが、思い込み過ぎて、言い過ぎてしまった句とか散文になりすぎてる句とか、俳句は短いだけに、俳句のルールも噛みしめて感情に流されないで選句する事が求められる。わかっているけどこれが難しいのです。

選句にたいして非難し合う事もたびたび。大体が非難し合っている。俳人は打たれ強い人種なのです。

でもこれが他の文芸にない特徴で、集うということから始まるのです。

集って俳句を披露して議論して誰も傷つかない。集いの文芸ですね。

 

興味を持って扉を開けてみて下さい。たのしいですよ。(東 英幸氏)

 

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